真矢「ごめんなさい」
真矢「誰も守れなくてごめんなさい」
一騎「ごめんな。
自分なら助けられるって」
一騎「俺は、遠見みたいにファフナーに乗り続けられない」
そのせいで遠見に無理をさせて。
ごめん」
『EXODUS』13話
『EXODUS』13話の一騎と真矢は「ごめんなさい」という言葉で繋がっている。どんな意味を持っているのだろう。
・一騎
一騎は乙姫に総士を傷つけた後に考えたことを一通り告白した後、こう言った。
一騎「でもせめて、お前に謝りたくて」
一期15話
しかし、一騎は竜宮島に帰った後、総士には直接、謝っていない。一騎は「あやまる」ということの意味をわかっていないのだろうか。
一騎「遠見が、どこか悪そうだって」
史彦「すまんな」
一騎「あやまることないだろ」
『HEAVEN AND EARTH』
『EXODUS』10話、総士が一騎に「あやまる」ということを教えた。
総士「遠見と僕にあやまるんだな」
『EXODUS』10話
一騎は総士の言葉に素直に従い、真矢にあやまった。
一騎「ごめん、島で待てなくて」
真矢「皆城君に言えっていわれたんでしょ」
『EXODUS』10話
一騎は実際にやってみることで「あやまる」ということの意味を理解した。この後、一騎は自分からあやまるようになった。
一騎「ごめんな。
自分なら助けられるって」
真矢「一騎君なら助けられたよ」
一騎「俺は、遠見みたいにファフナーに乗り続けられない」
そのせいで遠見に無理をさせて。
ごめん」
『EXODUS』13話
・真矢
『EXODUS』2話、真矢はシャツの前をはだけた状態で総士と剣司がいる部屋に入ってきた。
真矢「なあに二人とも、お医者さんでしょ。
まだまだだね」
『EXODUS』2話
裸というのはその人の本当の姿であり、医者というのは自分の一番弱い部分を見せることのできる存在である。このことから、真矢にとって総士と剣司は本当の自分を見せることができる存在ということになる。この後、真矢は一騎のいる喫茶楽園へ行った。
一騎に会った時の真矢は服を着ていることから、真矢は一騎には本当の姿を見せることができない。一騎には服という自分が相手に見せたい姿しか見せられないということになる。
真矢は派遣部隊に参加し、竜宮島の外に出た後、一騎に対しては外面を取り繕った自分を見せることが難しくなっていった。
真矢は起こったことを報告した後、一騎の望みをかなえられなかったことをあやまった。
一騎「俺達が出ていれば助けられた。
なんのために二人ともここにいる」
真矢「ごめんなさい」
オルガ「真矢さん」
暉「敵は倒しましたが、でも」
真矢「誰も守れなくてごめんなさい」
『EXODUS』13話
あやまることを知った一騎と一騎に外面を取り繕った自分を見せられなくなった真矢は「ごめんなさい」という言葉を通して、本音で話し始めたことを意味しているのではないだろうか。