蒼穹のファフナー EXODUS」カテゴリーアーカイブ

【物語の読み方】「EXODUS」を理解する

一騎「あいつが、島の外で見たものを、俺も見たかったんだ。
   そうすれば、あいつのことがわかるんじゃないかって」
一期15話

 2025年4月22日、私は『EXODUS』26話を見終わった時(2015年12月26日)に立てた目標である「『EXODUS』を理解してやる!」をクリアしました。『EXODUS』を理解するためには9年4ヶ月という長い時間が必要でしたが、それは『EXODUS』を理解するためには『ファフナー』を理解する必要があったからです。

 『EXODUS』を理解する上で、2019年10月26日から2025年4月22日に経験したことが重要だったので、この期間に経験したことをまとめました。ネタバレの内容を削除しているため、わかりにくい部分があると思います。ご了承下さい。

 

 2019年10月26日、一騎と同じ経験をした後、私は『ファフナー』の世界に入りました。私はさまざまなキャラクターに同化し、そのキャラクターと同じ視点で物語の中の出来事を見ることによって、この物語の中で描かれたさまざな価値観を理解していきました。一騎は竜宮島が再び楽園になった後、甲洋と一緒に竜宮島から旅立ちましたが、私は『ファフナー』の中で描かれたさまざな価値観を理解した後、『ファフナー』の世界から旅立ちました。

 さまざまなキャラクターに同化できるということは自分がないことを意味します。2025年4月22日、一騎が最後に理解したことを私も理解した時、私は自分を取り戻しました。

 

 私が身をもって示したことは、「2025年4月末の段階で公開されている資料で『ファフナー』を理解することができる」でした。

 

【蒼穹のファフナー THE BEYOND】旅

織姫「行きなさい。
   そしていつか島を目覚めさせて」
『EXODUS』26話

溝口「長い旅に出てた気分だ」
『THE BEYOND』12話

 織姫は半ば強制的に竜宮島の人々を竜宮島の外に出した、つまり旅に出しました。竜宮島の人々は竜宮島から離れたことで、真実を受け入れられるようになり、竜宮島で経験した悲しみは別のものに変わりました。

 

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【物語の読み方】Solve et Coagula

 『蒼穹のファフナー』は120年ほど後の世界を舞台にした “物語” であるため、今、私たちが生きている世界とは関係と思っている人が多いと思います。

 私はある時、『蒼穹のファフナー(一期)』~『HEAVEN AND EARTH』の物語と1997年~2002年のRush(カナダ出身のバンド)の活動が同じ流れであることに気がついた。2015年、Rushは「R40(ツアー名)は最後のツアーになるなのか?」という疑問を残してツアーは終了。『蒼穹のファフナー』は「『EXODUS』で生まれ変わった総士は総士なのか?」という疑問を残して物語は終了。 どちらも第三者には真実がわからないという状態で終わったことにより、私の中でこの二者は完全に重なりました。

 2020年、Rushはニール・パートの死とともに5年前(2015年)に活動が終了していたことが確定し、2021年11月、『THE BEYOND』12話で一騎が総士の灯籠を流した時、総士は5年前にいなくなったことが確定した。つまり、『蒼穹のファフナー(一期)』~『THE BEYOND』の物語と1997年~2020年のRushの活動、つまり “物語” と私が今、生きている世界に存在しているバンドが完全に同じ形で終わりました。この時、『蒼穹のファフナー』と私が今、生きている世界が一続きになったと感じました。

 2025年3月、ゲディ・リー『ゲディ・リー自伝 我が奇妙なる人生』(シンコーミュージック)の日本語訳が刊行されました。Rushのリーダーだったゲディ・リーの人生を知ることで、2021年11月、『蒼穹のファフナー』という “物語” と私が今、生きている世界と一続きになったと感じた理由が明らかになりました。

 

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故郷

Q: 何を理解すると、ファフナーを理解したことになるのですか?
A: アルヴィスの考え、新国連の考え、フェストゥムの考えを理解すると、ファフナーを理解したことになります。

 「アルヴィスの考えを理解する」は一期の山野辺単独脚本の疑問点を解決し、未回収の伏線を回収することでことでした。「新国連の考えを理解する」は『EXODUS』を理解することでした。「フェストゥムの考えを理解する」は『THE BEYOND』を理解することですが、物語を見る視点を変えるための鍵が必要です。

 私はアルヴィス、新国連、フェストゥムの考えを理解した後、『EXODUS』と『THE BEYOND』のテーマを知り、その後、テーマを言葉で表現した時、ファフナーを理解したことを実感しました。私がファフナーを理解した時、私は『THE BEYOND』ラストの一騎と同じように、それまでいた『蒼穹のファフナー』の世界から旅立ち、『蒼穹のファフナー』は私の故郷になりました。