『THE BEYOND』は一つだった一騎と真矢が別の存在に分離する物語だった。
●真矢
一騎はずっと真矢に竜宮島にいてほしいと言い続けていた。
真矢「このまま島にいることだってできるんだよ」
一騎「遠見はそうしてくれないか」
一期24話
一騎「遠見は十分戦った」
みんなと島に帰ってほしい」
『EXODUS』10話
一騎「遠見の居場所はここじゃない」
真矢「えっ」
一騎「島に帰ろう、一緒に。
生きて戻ろう」
『EXODUS』19話
しかし、『THE BEYOND』12話の一騎は真矢に竜宮島にいてほしいと言わなかった。
一騎「遠見、一緒に来るか」
『THE BEYOND』12話
この時の一騎は真矢の知っている一騎ではなかった。つまり、真矢の知っている一騎はいつの間にかいなくなり、目の前には真矢の知らない一騎がいた。そのため、真矢は一騎に竜宮島にいると告げた。
真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
ここで帰る場所を守ってるね。
たまには帰ってきてね、竜宮島に」
『THE BEYOND』12話
●一騎
真矢は常に一騎と一緒にいようとしていた。
真矢「誰も行かないんだったら、あたしが行く」
一期13話
真矢「ううん、一騎君が行くならあたしも行くよ」
一期24話
『THE BEYOND』12話、一騎と一緒にいたいと言ったが、真矢は一騎にいようとはしなかった。
真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
ここで帰る場所を守ってるね」
『THE BEYOND』12話
この時の真矢は一騎の知っている真矢ではなかった。つまり、一騎の知っている真矢はいつの間にかいなくなり、目の前には一騎の知らない真矢が立っていた。そのため、一騎は竜宮島から旅立つ時、真矢から視線を外した。


『FAFNER 2026 SCHOOL CALENDAR』は能戸監督が考えるifの世界であるものの、『EXODUS』までの真矢は自分が被写体にした写真を撮らなかったのに対し、『FAFNER 2026 SCHOOL CALENDAR』には真矢が自分を被写体にした写真が掲載されています。つまり、写真を使って、一騎=視聴者が知らない真矢であることが表現されています。
真矢が知っている一騎、一騎が知っている真矢は子どもの一騎、真矢でした。しかし、二人は離れている間(『THE BEYOND』1話後~『THE BEYOND』4話)に大人になり、真矢の知らない一騎、一騎の知らない真矢になった。つまり、一つ(=同じ価値観を持っていた)だった真矢と一騎は別の価値観を持つことによって、別の存在になった。それが真矢と一騎にとって、大人になることだったのです。