『EXODUS』放送終了後、Twitter(現 X)に能戸監督は以下のようなツイートをしました。
能戸 隆
一騎くんが島のミールに祝福された事をいつか話してくれるといいですね。
「遠見、あのさ、俺さ、実はさ・・・」
2016年11月11日
『THE BEYOND』の中に一騎が真矢に島のミールに祝福されたことを話すシーンはなかったので、私は「真矢は一騎が島のミールに祝福されたことを知らない」と考えました。
真矢「お父さんはフェストゥムとどう違うの」
一期18話

ミツヒロは真矢の言葉を聞いた時、ミツヒロの知っている真矢はもういないことに気がついた。2138年にミツヒロは竜宮島を去り、それから8年経った2146年にミツヒロは竜宮島に帰ってきた。しかし、真矢はミツヒロと離れている間に14歳になり、ミツヒロの知っている真矢はいなかった。ミツヒロは真矢をあきらめることができず、言葉で真矢に自分の気持ちを伝えた。
ミツヒロ「よく考えるんだ、真矢。
ここの連中はまがい物の平和にしがみつく愚か者の集まりだ」
一期18話
真矢の考えを覆すことはできず、ミツヒロの心は真矢から離れた。この後、ミツヒロは真矢に話しかけることはなかった。
一騎「遠見、一緒に来るか」
『THE BEYOND』12話

真矢は一騎の言葉を聞いた時、ミツヒロと同じく真矢の知っている一騎はもういないことに気がついた。6年前の2150年、一騎は真矢にこう言った。
一騎「あと4年、だって」
『BEHIND THE LINE』
2153年にこそうしがいなくなった後、一騎はこそうしを探すために海神島から旅立ち、 それから3年後の2156年に一騎はこそうしとともに海神島に帰ってきた。しかし、一騎は真矢と離れている間にフェストゥムになり、真矢の知っている一騎はいなくなってしまった。ミツヒロと同じように、真矢は一騎をあきらめることはできず、行動で一騎に自分の気持ちを伝えた。


一騎の心を動かすことはできず、真矢は一騎から離れた。

数日後、一騎は甲洋と一緒に竜宮島から旅立った。それは真矢にとって一騎との永遠の別れを意味していた。
『THE BEYOND』のオープニングとエンディグには、一騎が竜宮島から旅立った後の真矢の姿と考えることのできるカットが含まれています。
真矢「お父さん死んだらしいって聞いても実感なくって」
一期24話

ミツヒロの死を聞いた後の真矢は空を見ることができましたが、『THE BEYOND』10話、11話のエンディグの真矢は空を見ることができませんでした。

2150年、一騎は真矢に紅茶を淹れた後、真矢に余命を告白しました。

真矢が一騎の淹れた紅茶を飲むことは、一騎の死を飲み込む、つまり真矢が一騎の死を受け入れたことを意味していました。しかし、この後、サイレンが鳴り、パイロットである真矢はアルヴィスに向かったため、真矢は紅茶を飲みませんでした。つまり、この時、真矢は一騎の死を受け入れられなかったのです。
『THE BEYOND』1話~6話のオープニングには真矢が紅茶を飲んだ後、空を見るシーンがあります。真矢が紅茶を飲む=一騎の死を飲み込む、つまり真矢は一騎の死を受け入れたので、再び空を見ることができるようになったのです。

一騎は真矢に島の祝福を受けたという真実を言わないことで、「死を理解したい」という真矢の望みをかなえたのです。