「蒼穹のファフナー THE BEYOND」スペシャルイベント-真実-

2018年8月18日(土) 神奈川県民ホール 大ホール
 開演:18時、終演:20時15分頃
 出演:喜安浩平、石井真、松本まりか、白石稔、新井里美、石川由依

 

●チケットについて

 今回、一般発売日(8月9日)と先行予約のチケットの引き換え日(8月11日)が同じ日ではなかったため、一般発売(ぴあとローソンチケットのみ)の方が先に席番が判明。先行予約の席番が判明したのは翌8月10日でした。

・8月09日:一般発売では席番を見て購入可能
・8月10日:購入履歴に先行予約の席番が表示された
・8月11日:先行予約のチケットの引き換え開始

 また、一般前売りの期間が8/9~8/14と短かったため、8/16~8/17に当日引換券を販売していました。

 

●物販

 今回、物販はなく、入場者全員にうちわのプレゼントがアナウンスされていましたが、直前になって購入者にはキービジュアルのイラストを使ったポスターのプレゼントされるCD&DVD/BDの販売が告知されました。ポスターがほしかったので、早めに会場入りして、開場とともに入場し、CDを購入しました。あのキービジュアルのポスターが欲しい人は多かったようで、イベント会場のCD&DVD/BDの販売では珍しく長蛇の列ができていました。

 うちわは入場時にビニール袋に入った状態で手渡しされました。ビニール袋の中にはangelaの10月のライヴとKing Super Liveのちらしが入っていました。

 

●スペシャルイベント-真実-

 今回の舞台は中央に出入り口になっている鳥居が置かれ、鳥居前には灯籠が置かれ、壁には明かりが吊るされているというセット。作品内で定番の夏祭りを意識したものと思われます。イベントは定刻の18時にスタート。以下のような構成になっていました。

・2017年12月公開の『BEYOND』のPV上映
・生アフレコ その1
・キービジュアルを見て、ストーリーを考察
・石井真のコーナー
・生アフレコ その2
・追悼コーナー
・angelaライブ
・告知
・出演者あいさつ
・特報公開

 

 イベントは2018年12月に公開された『BEYOND』のPVの上映でスタート、上映終了後、司会の須藤プロデューサーが登場。イベントの開催に先立ち、告知とチケット前売りが遅かったことを謝罪。私も見たいライヴとこのイベントの日程が重なりましたが、このイベントの日程が出た時にはまだライヴのチケットを買っていなかったのでダブルブッキングにはならずに済みました。

 その後、キャストが全員、浴衣で登場。アニメで演じたキャラクターを意識した浴衣の色、柄になっていました。石井さんが白、喜安さんは黒、白石さんは渋い緑、松本さんは真矢が着ていたのに近い色と柄、新井さんは桜、石川さんは美三香が着ていたうさぎ。白石さんが「剣司は浴衣も機体も緑。どれだけ緑が好きなんだ」と突っ込んでいました。キャストが自己紹介する時、ステージ上のスクリーンには演じたキャラクターの画像が出るのですが、喜安さん時に出たのはこそうしの映像。会場は笑いに包まれましたが、喜安さんは自分は笑われた理由がわからず、キョトンとしていました。

 

・生アフレコ その1

 石井さんと喜安さんが一騎と総士の名シーンを生アフレコするコーナー。一期からスタート。

・  1話:一騎「総士、俺たちはどこへ行くんだ」~総士「楽園だよ」
・10話:一騎「どうしても聞いておきたいんだ」~
     総士「僕に必要なのはこの左目の代わりになるものだけだ」

 総士が「ファフナーだ」と答えるシーンについて、松本さんが「女子みたいなことを聞いていた」と突っ込み。このシーンの総士のファッションはいつもネタになっていて、今回もチョーカーに時代を感じると言われていました。また、風にあおられて総士の髪がなびき、岸壁には大波が打ち寄せる演出も時代を感じると言われていました。喜安さんは一期の映像に改めて生アフレコしてみて、最近の作品よりも間があって、雰囲気が異なると話していました。

 実際、11話までは台詞の量が少なく、説明をあまりせず、雰囲気で見せる作品として作られていますが、日常アニメならいざ知らず、設定の多い近未来のSFでは説明不足が目につき、正直厳しかった。間の取り方の違いは脚本家の作風の違いによるもので、冲方丁が脚本に参加し始めた時(12話)にはすでに作品の雰囲気ができあがっていたため、最後まで前半の雰囲気が残っていたのだと思います。事実、一期と冲方丁が脚本をすべて書くようになった『RIGHT OF LEFT』以降では明らかに作品のテンポが異なります。

・16話:総士「敵の位置は捕捉した」~総士「クロッシングを開始する」
・23話:
一騎「総士9連呼」」

 一期23話、一騎の総士9連呼に毎回、喜安さんは「ぎょっとしている」とコメント。総士は見ることはないシーンだけど、総士を演じている喜安さんは見ている(笑)と石井さんに言っていました。

・26話:総士「ここだ一騎」~一騎「飛べるさ、俺とおまえなら、そうだろう」

 喜安さんが総士のポエムを収録する時、スタジオ内が微妙な雰囲気になっていたことは割と知られた話ですが、総士のポエムを聞いた松本さんが「ポエットしているなあ」と思い、「ポエットさん」と話していました。

 

 次いで『HEAVEN AND EARTH』から名シーンの生アフレコ。

・総士「希望は蹂躙された」~一騎「待っている、俺は、ずっと」
・一騎「見える、お前が、見える」~一騎「おかえり、総士」

 間に注目して聞いていましたが、『HEAVEN AND EARTH』の間は今の感覚に近いと感じました。

 

 次いで『EXODUS』の名シーンの生アフレコ。

・  1話:一騎「カノンはメロンフロートと、はい」~一騎「好きだろ」 
・  1話:総士「予定より2度も高い」~一騎「お前って本当、不器用だな」

・  9話:総士「ここが、彼らの町か」~一騎「いい夢だった、たぶん」
・  9話:総士「この敵はコックピットを狙うのか」~
     総士「ワームスフィアの変形か、面白い」
・  9話:一騎「遠見たちが探しに来たものが、無くなるかもって言われた」~
     一騎「これが俺の祝福だ」
・10話:総士「遠見と僕にあやまるんだな」~総士「不公平だとは思わないか」

 9話はアフレコ時にト書きを読んでもどういう状況なのかわからなったとのこと。(アフレコ時に完全に絵ができていることが珍しい)使われたアフレコ時に使った台本を今回のイベントでも使っているため、喜安さんが台本を客席に見せていましたが、ページの上半分がト書き、下半分が台詞になっていました。

・25話:総士「ずいぶん巨大だが…それだけか」~
     一騎「帰りな、お前たちのいるべき無へ」
・26話:一騎「フェストゥムの世界」~
     総士 「そして互いの祝福の彼方で会おう、何度でも」

 『EXODUS』26話で存在と無の地平線の彼方へ行く総士の顔について、喜安さんは「このシーンの総士はあは~って笑ってる」とコメント。喜安さんは2016年5月8日に開催されたイベント-同化-の時に失敗した『EXODUS』14話の生アフレコのリベンジをしたいと言っていました。イベント前、台詞を抜いた映像と台詞入りの映像を渡されたのですが、石井さんは台詞入りの映像を見るかどうか迷ったそうです。ファンはイベントの生アフレコではアニメの再現を望みますが、役者としては昔の演技をなぞることに対して違和感を感じるそうです。私は何年も歌うことで役をものにするオペラを見ているので(オペラの難役は初演時には役を掴みきれないことが多い)、石井さんが生アフレコに感じる違和感はよくわかります。

 

・キービジュアルを見て、ストーリーを考察

 スクリーンに表示されるキービジュアルを見て、『BEYOND』のストーリーを考察。

1枚目:こそうしの後ろに総士がいる
   (2016年の総士生誕祭で公開されたキービジュアル)

2枚目:こそうしのうしろの一騎がいる
   (「真実」で公開されたキービジュアル)

 1枚目はこのイベントの開催まで公式サイトに張ってあったキービジュアルで、2枚目は2017年の総士生誕祭のニコ生の放送終了後にイベント会場で先行公開されたキービジュアル。私は総士生誕祭には参加していないので、今回、初めて見ました。一騎のコートの襟の高さとこそうしのパーカーの襟が突っ込まれていました。私はいかにも平井久司デザインの服だなと思いました。あと、一騎が透けていて雲が見え、背景が廃墟であるという点が指摘されていました。このイベントの最後に公開された特報の映像を見ると、2枚目のキービジュアルはこの特報の映像の内容に合わせてあるので、最初の予定ではこのイベントで初公開の予定だったのだと思います。

3枚目:一騎が2歳のこそうしをおぶっている
   (イベント限定でネットでは非公開)

 3枚目のキービジュアルが表示された途端、会場には悲鳴が上がりました。一騎と一緒にいた頃のこそうしはやっぱりかわいい。こそうしの映像は生まれた直後、海神島の2年後、少年の姿しか存在していないので、やはり一騎がこそうしと一緒にいたのは2年間で、『EXODUS』26話のエピローグの直後、フェストゥムによって奪われたのでしょう。このキービジュアルは会場限定で、公式サイトでも公開されていません。

 

・石井真のコーナー

 今回のイベントの台本に石井さんのコーナーはなかったのですが、本人からどうしてもやりたいと申し出があり、急遽、やることになりました。いつものようにラップかと思ったら、浴衣に夏祭りということで、いきなり「ファフナー THE BEY音頭」(石井真作詞、作曲)を歌い始めました。石井さんは歌がうまく、朗々と気持ちよさそうに歌っていました。最後にはお客さんに歌わせる始末。昔、子供向けアニメ番組は夏になると、オリジナルの盆踊りの曲を作り、EDで流していましたが、ファフナーで盆踊り用の曲が生まれるとは思わなかった。

 

・生アフレコ その2

 白石さんと新井さんが一期と『EXODUS』の剣司と咲良の名シーンを生アフレコ。

・    一期21話:咲良「あたしは7、あんたは18」~剣司「お、おう」
・EXODUS 19話:咲良「近藤、咲良か」~剣司「生きよう、二人で」

 『EXODUS』19話の映像は結婚式の後、神社を後にするシーンから流れました。石井さんと喜安さんが生アフレコをしている時に生アフレコではスタジオでは役者も見られない演じている時の顔が見られると言ってしまったので、ラブシーンを演じることになった新井さんがすごく恥ずかしがっていました。一期10話と同じく一期21話でもキャラクターの動きが大きいというのが話題になっていました。ファフナーは一期からキャラクターの日常シーンの役者の芝居は地味だったと思いますが、映像はオーバーアクション気味の演出と動きになっていました。シリーズを重ねるごとにファフナーの日常シーンでのキャラクターの動きはアニメっぽさが抜けていきます。

 

・追悼コーナー

 ファフナーではいなくなった人のことを忘れない、ということで『EXODUS』でキャラクターがお亡くなりになるシーンを続けて流しました。ファンがこういうまとめ動画を作ることはありますが、公式がこういう動画を作り、イベントの大きな画面で見るのはきつい。さすがに『EXODUS』で亡くなったキャラクターのみで、広登、オルガ、ウォルター、暉、弓子、エメリー、ナレインのという順番でした。『EXODUS』「カノンが飛ばされた。カノンは?」と思ったら、ラストでした。映像が終わった後、「愛すること」のイントロが流れ始めて、シークレット・ゲストのangelaが登場。

 

・angelaライブ

 「愛すること」は終わったあと、atsukoさんは袖でステージを見ていて覚えてしまったという「ファフナー THE BEY音頭」を歌い始める始末。座っていたお客さんに立つように促した後、「Shangri-La」がスタート。途中からステージにキャストも出てきて一緒に踊っていました。

 

・告知、出演者挨拶、特報上映

 angelaのライブ終了後、司会の須藤プロデューサーが登場して、告知コーナーがスタート。その内容は公式サイトに掲載されていまが、以下の順序で告知しました。

・「蒼穹のファフナー THE BEYOND」主題歌はangela
・「蒼穹のファフナー HEAVEN&EARTH」 4D上映企画中
・「蒼穹のファフナー」 究極 BD-BOX&究極 CD-BOX発売決定
・総士生誕祭は2018年12月29日にパシフィコ横浜にて開催決定

 シリーズが続くと大人の事情で主題歌アーティストが変わることも珍しくありませんが、angelaの続投はありがたい。個人的に『HEAVEN AND EARTH』は映画館での再上映を望んでいたのですが、4Dというのは予想外でした。究極BD-BOXは一期から『EXODUS』までを収録、究極CD-BOXは全部入りと言っていましたが、現時点で発売日は未定。そして今年の総士生誕祭に日時と場所が発表されました。昨年の総士生誕祭で来年以降の総士生誕祭は総士の誕生日(12月27日)とこそうしの誕生日(11月23日)の間をとって、12月上旬にやると言っていましたが、例年通り年末の開催。あれ?話が違うと思っていたら、昨今の箱不足の問題で年末になったとのこと。あと、今年の一騎と真矢の生誕祭は開催されません。

 最後に出演者全員が一言ずつ挨拶して退場。出演者がステージを去った後、特報が上映されました。冲方丁の「アニメの制作って脚本が先行するって、当たり前なんだけど、今、半分終わりました。これからが佳境で大変です」(※1)や「どういう発表の仕方をしようかね、今、媒体が多いのでどうするの、ということを偉い人が考えているみたいですよ」(※2)という言葉から映画ではないことは察していたので、ヤマトと同じくテレビ放送のフォーマットで作成して、劇場で先行上映という形態は予想の範囲内でした。特報の感想はこちら

 終演後、1階ロビーでCD&DVD/BDの販売をしていたので売り場をのぞきましたが、CDは売り切れ多数で、残りわずかになっていました。

 イベント自体は中身も充実していてよかったと思いますが、やはり日程の告知が遅く、来られなかった人が多かったと思うと残念でなりません。終演が横浜で20時予定なら新幹線で日帰りできる人もいたと思うので、サイトで終演予定時間の告知をすべきでした。あと、イベントの日時はカノンの命日である8月15日を意識していると言ったほうが良かったと思います。

 

 

・究極BD-BOX、究極CD-BOXについて

 『蒼穹のファフナー Bluray-BOX』は2015年のアンコールプレス時、公式サイトに「これが本当に最後のチャンス」(※3)と書いてあったので、これを最後に完全に終売し、別の形でプレスされると思っていましたが、一期から『EXODUS』までの全部入りのBD-BOXという形になるとは思いませんでした。配信がメインの時代になったことで、ソフトはマニア向けの商品に変化してしました。全部入りというのであれば『HEAVEN AND EARTH』は上映版、BD版、リバイバル版の3種類、『EXODUS』のPVも全部収録してほしい。究極CD-BOXは2009年に発売されたCD-BOXには収録されなかった『STAND BY ME』と『GONE/ARRIVE』が含まれるのかが気になるところ。BD-BOXもCD-BOXも何枚組なるのやら。

 

※1 冲方サミット「テスタメントシュピーゲル完結したよーー!!」(2017年7月22日開催)から引用。

※2 音鬼と林原めぐみのH話×3(2017年12月27日~2018年1月3日に配信)から引用。

※3 『EXODUS』の公式サイトの2015年9月21日のニュース「蒼穹のファフナー」Blu-ray BOXアンコールプレス決定!から引用。