音鬼と林原めぐみのH話×3とはAndroidとiOSのSMART USENというアプリで聞ける30分の無料のトーク番組。三間雅文と林原めぐみがMCを務め、週一で更新されています。2017年12月27日正午~2018年1月3日11時59分に配信していた回のゲストが冲方丁でした。
番組では小説家が体験したアニメの制作の現場について話していました。ファフナー一期、初期の自分の立場について話していました。
- ファフナーの最初の頃はアニメ業界ではコイツ誰?状態だったので、アフレコには呼ばれない。
- Q:原作者でしょ?
A:アニメでは原案扱い。ストーリーテリングについていろいろ言いたがる人が現場に来ると、もうそんなことできないのにひっくり返しにかかられると困るから、ちょっと遠慮されるという傾向がある。 - 僕の立ち位置をどうしたらいいかみんなよくわからない。
- 脚本は途中から振られた。
- 別に脚本家の方もいて、演出家の方もいて、プロデューサーもいて、でも話ができないから作ってと言われて話を作ったら、「じゃ、我々があと、やりますから」と言われた。
- 最初は一から居場所をつくらなければならなかった。
- 本読みという脚本の会議に参加するところから始めて、だんだんと発言を増やしていった。
ファフナーの初期、冲方丁がどういう立場にいたのかを具体的に話している貴重なインタビュー。原作付きのアニメで原作とアニメの展開が異なる場合、アニメの制作終了後、原作者が苦言を呈することがあるけど、冲方丁はそれを1話放送直後にやったようなもの。ファフナー一期は2クールアニメだったので、後半での修正が可能だった。
また、現在製作中の新作『THE BEYOND』については以下のように話していました。
- ファフナーの新作はもうちょっと先。
- コツコツ今、制作しています。
- どういう発表の仕方をしようかね、今、媒体が多いのでどうするの、ということを偉い人が考えているみたいですよ。
『THE BEYOND』のPVでは時期と媒体は発表されませんでしたが、12月の時点でまだ検討中だったとは驚きました。物語冒頭に第5次蒼穹作戦を持ってくるという構成から劇場版の可能性が高いと見ていたけど、違うのかな。