蒼穹のファフナー MEMORIAL BOOK

 5年半前から探していたけど、やっと部屋の中から見つかった!

 『HEAVEN AND EARTH』公開後(2011年初め)、部屋にあるファフナーの資料を発掘してひとまとめにしたのですが、買った記憶があるにも関わらず、『MEMORIAL BOOK』だけ見つからなかった。そのかわりなぜか『完全ビジュアルブック』が2冊出てきた(笑) 『EXODUS』の放送開始後(2015年初め)、もう一度部屋の中を探したけど、やはり見つからなかった。その後、買ったという記憶は思い違いだったのかと自問自答。中古の値段が落ち着いたら買おうと思っていた矢先、部屋で本を整理していたら、偶然見つかった。このムックと一緒に置いてあったのがガンダムUCの資料本だったのでさすがに泣いた。どこに目をつけていたんだ!

 

 以下は『完全ビジュアルブック』との比較。

visual-memo

完全ビジュアルブック  MEMORIAL BOOK 
A4変形、112ページ  A4、128ページ 
カラー80P、モノクロ32P オールカラー 

 並べた写真を見るとわかる通り、『完全ビジュアルブック』は縦方向が若干短い。あと『RIGHT OF LEFT』放映後の発売なので、『MEMORIAL BOOK』には『RIGHT OF LEFT』の内容を含む。『完全ビジュアルブック』には資料価値の高い未公開シナリオ集(3ページ)が含まれる。

 『MEMORIAL BOOK』インタビューとスタッフのコメントで印象に残った内容。
  ・羽原監督、冲方丁の二人ともいずれ総士が帰ってくると思っていた。
  ・『RIGHT OF LEFT』の音楽はすべてシーン合わせ。
  ・色彩設計(関本美津子)が総士のイメージカラーを紫と答えていたが、
   総士は『EXODUS』でニヒトに乗ったことで図らずも紫が総士の色という感じになった。
  ・制作スタッフもシナジェティック・スーツの肌部分指示は衝撃的だった。

 『MEMORIAL BOOK』の冲方丁のインタビュー(4ページ)で語られた一騎、総士、真矢の役割は『EXODUS』でもそのまま引き継がれたという感じ。以下、このインタビューから一部引用。

 真矢自身は何かを解決するのではなく、「何が解決して、何が解決されなかったか」を後世に伝える人という位置づけなんです。(後略)
 一騎という現在の戦いの象徴が失われれば、危機的な状況に陥る。「一騎が敵と相打ちになることで戦いがなくなる」というシチュエーションも考えたんですけど、一騎と真矢は生きたなくても生きなきゃダメだろうと思って。それでああいう最終回になったんです。

 これを読むと一騎、総士、真矢に関しては『EXODUS』が一期と同じ結末(一騎が生き残って、総士がいなくなる)になった理由がなんとなく見えてきた。この部分は冲方丁が各キャラクターの役割をどう見ているのかわかる発言なので、このインタビューを知らない状態で『EXODUS』を最後まで見られてよかったと思っている。他には「時間」について話していたけど、その内容はほとんど作品から正確に読み取れたと思う。

 

P.S. 2017年のEXODUSのカレンダーが販売されることになったけど、情報公開は能戸総監督のtwitterアカウントのみ。XEBECzweiのサイトでの予約販売ということなので、公式のtwitterアカウントとサイトで告知しないと買い損ねる人が絶対に出ると思う。