CSもえよせ 春風亭吉好のヲタク落語会 Vol.14

2016年6月18日 楽器Cafe
ゲスト:石井真

160618-2 160618-1.

 

 5月21日朝、twitterで偶然、告知を見つけ、まだ予約を受け付けていたのでメールを送った。会場は書泉グランデの裏のSガストの2階。一応看板も出ているけど1階のSガストの印象が強烈なので目立たない。このイベントは寄席チャンネルのCSもえよせという番組の公開録画。サイトで過去の出演者を見ることができます。寄席チャンネルの番組告知ページによると、今回の放送は7月5日。私はCSを受信できる環境がないので見られません。さすがにスカパーのプレミアムサービスは視聴のハードルが高い。

 会場はとても狭く、ざっと数えたところ、椅子席50前後、立ち見10前後。会場のモニタで『EXODUS』26話を流していたんだけど、未だに26話を見返せない状態なので勘弁してほしい。入場に時間が掛かったので、開演は19時半を過ぎていた。

 寄席なのでステージには高座が設けられていて、そこに春風亭吉好さんと石井真さんが登場。トークの時は高座に腰を掛けるというスタイル。イベントの構成は以下の通り。

  トーク
  -休憩-
  オタク落語(ファフナーこわい)
  トーク

 ここで番組の収録が終了。この後、アフタートークがありました。すべて終わったのは21時50分頃。

 

 吉好さんと石井さんが登場。まず、吉好さんがファフナーとの出会いを語り、石井さんは一期から振り返って聞くという形で始まりました。

  ・オーディションは1回だけで、一騎で受けた。
   マネージャーも受かると思っていなかったようで、「受かっちゃった」と告げられた。
  ・1話の台本を見た時の感想は「こんなに台詞がないんだ」
  ・総士が主役だと思った。
  ・喜安さんはわかっていますという顔をして話さなければいけない。
   一騎は何も知らない役なので、噛んでもいい。
  ・石井さんは総士病という言葉を知らなかった。
  ・真矢とカノンについてどう思っているのか聞かれると、
   一期の時は総士にしか目がいかなかった。『EXODUS』では「お前…」と思った。
  ・ミツヒロ役の岡本信彦さんは自分の正体を知っていたけど、
   石井さんは事前に渡された資料を読まなかったので知らなかった。
  ・2クール目は監督から「のっけから来るよ」と言われた。

 石井さんが喜安さんはオーディションを受けていないと話したら、驚いた人が多かった。喜安さんは一期の時のインタビュー(※1)で自分はオーディションを受けていないと言っていました。

 トークの最後に吉好さんが石井さんと言えばラップと振り、最初は戸惑ったものの、最終的にはラップを披露。ここで前半終了。

 

 後半は吉好さんによるオタク落語からスタート。古典落語の「まんじゅうこわい」をアレンジしたもの。スパロボ(マークデスティニー)とロボット魂(オークションで高騰)のネタが含まれていました。

 この後は予告にあったヲタク小噺。「隣の空き地に塀ができた」「へー、かっこいい」という小噺の間を埋めるというもの。石井さんはこの小噺で吉好さんに近づき、壁ドンをしたけど、一騎はしないとのこと。でも、用意された台詞は一騎っぽかった。

 次いで古典落語「芝浜」のラスト2分を吉好さんと石井さんで掛け合いするというもの。最初は吉好さんが男、石井さんが女房。2回目は吉好さんが女房、石井さんが男。石井さんは男、女房ともに感情を表に出す演技をしていたのが印象的。落語での表現はあっさりしたものが多いので新鮮だった。

 この後は再びトークとなり、石井さんの声優のルーツを聞いていった。これは面白かった。やっぱりファーストガンダムに惹かれた人は多いんだなあ。(私自身、作品にはのめり込まなかった)あと、子どもが中の人を知ると?!という反応になるんだ。演劇を始めたのが大学時代というのは遅いと思った。吉好さんも声優になりたいと思った時期があるそうで、今でもガンダムに乗りたいそうだ。ここで番組の収録は終了。

 

 アフタートークは観客からの質疑応答。なぜか料理ネタばかり。印象に残った質問は以下の3つ。

 ・最終回をいつ受け入れたのか。
   →台本を読んだ時に受け入れたけど、うまく表現できなかった。
 ・TVシリーズ終了後に収録した『THE FOLLOWER2』の台本を受け取った時の感想。
   →視聴者と同じく「そんなことがあったのか!」
 ・舞台とアフレコ、それぞれの良い点と違う点。
   →アフレコは舞台とは違って画面を見つつ、隣の人と会話しなければいけない。
    アフレコの良い点はやり直せる。

 ラストの答えにはハッとした。学生時代、演劇部に所属して舞台に立ったことがあるけど、確かに芝居は相手を見て台詞を言う。それができないアフレコは確かに特殊技能が必要だと思った。

 吉好さんはきれいなエメラルドグリーンの着物を着ていたのですが、吉好さん自身が言うように確かに同化結晶の色だった。吉好さんはファフナーが好きで、作品についてもよく知っているので、かゆいところに手が届くとてもいいイベントでした。

 

※1 手持ちの資料ですぐに見つかったのは『PASH Vol.1』(主婦と生活社)

 

 P.S. レポートを書くなら、TV収録されていない日曜日の追加公演の方が良かったかもしれない。夜に告知して受付開始にもかかわらず、翌朝には席がすべて埋まってしまった。すぐに追加公演を用意してくれたので、非常に良心的なイベントだと思いました。