経験

 私が『ファフナー』を理解するまでの道のりをまとめました。「『ファフナー』を理解したい」と思う人の参考になれば幸いです

 

 2019年10月26日、私があるものを見ました。それは『THE BEYOND』12話の一騎が総士の灯籠を見送った時と同じものでした。つまり、私は『THE BEYOND』12話が公開される前に『THE BEYOND』12話の一騎と同じ体験をしたのです。私は一騎と同じ体験をした後、『THE BEYOND』で『ファフナー』が終わるという情報を手に入れ、『ファフナー』を見る視点が一騎からこそうしに変わる、つまり、主人公が変わりました。

 私はこそうしの視点で『THE BEYOND』を見ることによって総士を理解し、その後、一騎の視点で『EXODUS』と『THE BEYOND』を見ることによって、一騎を真矢を理解しました。そして、『BEHIND THE LINE』で描かれなかった一騎、真矢、甲洋の進路を知った時、『ファフナー』は終わりました。

 ワーグナーの舞台神聖祝祭劇『パルジファル』でパルジファルはアンフォルタスと同じ体験した時、アンフォルタスを理解しましたが、『ファフナー』も『パルジファル』と同じように視聴者が一騎と同じを経験をした時、『ファフナー』を理解する道のりのスタート地点に立つことができます。つまり、スタート地点に立つための経験は、視聴者自身のこの後の人生の中にあります。