2024年7月、YouTubeで配信していた『蒼穹のファフナー』を見直した時の感想です。
●一期1話
狩谷「総士君、帰ってきたんですってね。
もううちへ、遊びに行けなくなっちゃいますね」
一期1話
この台詞から、公蔵は子ども(総士)が家にいる時には狩谷を家に入れなかったと思われるので、子ども(総士)に狩谷のことを話していなかったのではないだろうか。
史彦「無事に戻りました、千鶴さん」
千鶴「はい、おかえりなさい、史彦さん」
真矢「お母さん、続きは家でやって」
千鶴「あ、はい」
『THE BEYOND』4話
一方、千鶴は子ども(真矢)が家にいる時に史彦を家に入れていたので、子ども(真矢)に史彦のことを話していたのだろう。
一期の公蔵と総士は真実を話さなかったのに対し、『THE BEYOND』の千鶴と史彦は真実を話していたということになります。
●一期2話
一期2話、公蔵がいなくなった後、狩谷は総士に飲み物を持ってきた。総士は受け取ったが、狩谷がいなくなった後、飲み物を捨てた。
『THE BEYOND』8話、千鶴がいなくなった後、真矢は史彦に食べ物を持ってきた。史彦は受け取りった後、真矢と話している時もずっと両手で持っていた。
総士は親(公蔵)と同じように、狩谷に真実(飲み物を受け取りたくない)を見せなかった。
●一期3話
ミツヒロ「昔、カズキマカベは新国連のファフナー開発に協力してくれた。
その時、彼の遺伝子を元に特効薬が作られたんだ」
ビリー「素質が足らない人間でも
ファフナーが操縦できるようになる薬だよ」
『EXODUS』3話
ミツヒロとビリ―の言葉から、一期の時点ではファフナーに乗る素質がある人は選ばれた人だったことがわかります。アイは一騎におかげでファフナーに乗れるようになったため、一騎に感謝しました。
アイ「感謝しています、マカベ。
あなたが私をファフナーに乗せてくれた」
『EXODUS』3話
春日井夫妻は新国連のスパイであり、新国連の支配する世界で生きている人と同じ価値観をを持っているため、甲洋がファフナーのパイロットに選ばれた時はアイと同じように喜びました。
正浩「本当か」
諒子「やったわ、あなた。ほら」
正浩「おお、ちょっと見せてくれ。
おお、本物だ」
諒子「甲洋、降りて来なさい、甲洋」
一期3話
●一期9話
アルヴィスにとって子どもは取替可能なものだった。そのため、子どもを失っい親には新しい子どもを支給する。
スタッフ「アルベリヒド機関から次の子を育ててみないかという
申し入れがありましたが、どうしますか」
一期7話
春日井夫妻にとっても子どもは取替可能なものだった。そのため、フェストゥムとの戦いで甲洋が昏睡状態になった後、新しい子どもが支給されると考えていた。
正浩「次の里子はいつ届くんだ」
一期9話
アルヴィスと春日井夫妻の考えは一致していることから、アルヴィスの設立時は新国連の考えと一致していた。しかし、子どもを受け取った大人のの多くは平和な世界で家族と暮らすことによって、子どもに対する愛情が生まれたが、春日井夫妻には子どもに対する愛情は生まれなかった。
●一期10、11話
一騎は総士の左目を傷つけた後、真矢だけに告白しました。
ずっと、傷つけたことを謝りたかったのに、自分が与えた傷の深さに恐れおののくばかりで、謝ることも告白することも、誰にも出来なかった。
ただ一人――真矢を除いて。五年間で、ただ一人、自分の罪を告白した相手。
『蒼穹のファフナー ADOLESCENCE』二章8
5年後、竜宮島にフェストゥムが訪れた総士が戦闘指揮官になり、 一騎はファフナーに乗って、フェストゥムと戦った。総士が一騎を戦いに駆り出した理由は「竜宮島を守るため」だった。
総士「もうこの島を守るにはファフナーに頼るしか手段がない」
一期1話
一騎は総士の左目を傷つけたことを、狩谷に告白しました。
狩谷「皆城君との話を聞いちゃったの。
彼の左目……」
一騎「俺がやったんです。
子供の頃、ここであいつの左目を奪ったんです。
なんで、そんなことしたのか。
せめてあいつの目の代わりになろうと思って。
でも……」
一期10話
数日後、竜宮島から旅立った一騎はフェストゥムに遭遇した。狩谷が戦闘指揮官になり、一騎はファフナーに乗って、フェストゥムと戦った。狩谷が一騎を戦いに駆り出した理由は「世界を守るため」だった。
狩谷「私はあなたに島を守るんじゃなくて、
世界を守ってほしいと思ってるの」
一期11話
一騎は「竜宮島を守る」、「世界を守る」という二つの選択肢を見た後、「竜宮島を守る」という選択肢を選んだ。
一騎「たぶん帰るっていうより、
俺がこれから行かないといけない場所なんです、竜宮島は」
溝口「似たようなことを言ってた奴がいたよ。
もう前と同じように考えられない、
自分が島を守らなけりゃってな」
一期15話
『EXODUS』は「世界を守る」という狩谷が見せた選択肢についての物語でした。