放送終了後、twitterに上げた文章を元に編集。(twitterの元発言は全て削除済み)
一期26話、ニヒトはミールの死により存在を獲得した。
総士「マークニヒト、ミールは己の死を以って、個体であることを与えた」
一期26話
ザインに同化される直前、ニヒトはイドゥンの声で「私はここにいる」と叫んでいたけれど、個であることを与えられた結果、ニヒトは無に還るのを拒否して「ここにいたい」になってしまった。ザインとニヒトは互いに同化しまくった結果、そのコアは訳の分からないものになってしまったという感じか。その一方で総士は自分がかつて嫌悪したフェストゥムとなっても生きることを選んだ。なので、左目が見えることのトラウマは解消され、ファフナーに搭乗することができるようになった。
総士「ニヒトを始末すれば、
ザインの共鳴も止まって乗れるようになる」
カノン「ザインの処分は決定事項だぞ
総士「本来は、温存すべき最強の機体だ」
カノン「一騎の体を蝕んだ、化け物だ」
容子「それがファフナーなのよ、カノン」
島の外から来たカノンと島を作った羽佐間先生では、ファフナーに対する覚悟が違うと思った場面。総士は指揮官の視点で見ているので、切り札としてザインは残しておきたい。
一騎「俺はまだ完全に乗れない訳じゃない。
俺が必要なら使ってくれて構わない」
一騎は相変わらずファフナーに乗りたがり、死にたがりすぎる。ドラマCD「GONE/ARRIVE」のこのセリフを思い出してしまった。
一騎「行かせてよ父さん
お願いだよ
まだ体が動くうちに。
俺が咲良と同じになる前に」
ドラマCD『GONE/ARRIVE』
先ほどの一騎のセリフに対して真壁司令の言葉。
史彦「覚えておく。
だが今は、戦いに心と命が奪われない道があると、
後輩たちに示してやれ」
『HEAVE AND EARTH』の真壁司令のこのセリフを思い出した。「命を費やすことだけが戦いではない」。劇場版の時と全く同じ状況か。今の一騎は戦いに心と命が奪われた、もしくはザインに心奪われた状態。この真壁指令の言葉が一騎の今の状態を的確に言い表している。さすが父親。
水鏡有子「でも、でも、美三香はあたしの宝物なんだ。
国も失って、もうあの子だけ」
親は「なぜうちの子が」と強く出られない。なぜなら真壁指令も遠見先生も自分の子供を戦場に立たせているから。鏑木家は妻がL計画で娘を失った衝撃から立ち直っていない。父も妻を支えるのが手一杯で戦場に立つことになった息子まで気をかけられない。彗くんがこの言葉が重い。
彗「母さん、俺、パイロットになったよ。
俺、父さんと母さんを守るよ。
姉ちゃんみたいにこの島を守るよ」
神社の遺影のシーンは涙腺崩壊。この作品に10年付き合っているという年月の重さを実感した。新パイロットの世代だとL計画はどのくらい知っているのかな。芹ちゃんは真実を知っている反応だったけど。
西尾姉弟が大人になって違う考えを持ち、別の道を行くというのも印象に残った。
西尾行美「双子の兄弟がずいぶんと違う考え方をするようになったねえ。
人間は甘くない、時に敵より恐ろしい存在になる。
それを知る覚悟はあるかい。
もう子供じゃない、自分で決めな」
一期3話と同じくワルキューレの岩戸へ行く一騎。一騎は「世界をどう祝福するの」かなあ。一期での家出の後始末、そして「いなくなるのは自分だけでいい」という思考から一騎は抜け出せるのか。