蒼穹のファフナー EXODUS 第5話「新世界へ」

 放送終了後、twitterに上げた文章を元に編集。(twitterの元発言は全て削除済み)

 

 竜宮島での戦闘2回目でCDCとキールブロック狙いとは恐るべき敵。情報分析速度は確かにミールそのものだ。

 

 確実に継承されているゴウバインの読者。

イアン「さすが西尾先生、
    これってパイロット育成教材だったんですね」
 小楯「まあ、な」

 これは『EXODUS』1話、小楯家で漫画の原稿を書いているシーンに対する答えになっていた。

イアン「ホントにこれ、パイロット育成教材なんですか?」
 小楯「さあな。西尾先生に言われたら、断れんよ」
『EXODUS』1話

 

 『EXODUS』で「引退」という言葉を最初に口にしたのは小楯さんだった。

小楯「俺は引退かな、続きもあるし」
『EXODUS』1話

剣司「本当に引退だな、俺たち」
総士「システムの後継者か、僕も引退だな」
『EXODUS』5話

 

エメリー「家族は全員、ミールと一つになりました。
     敵から憎しみを消すために」

 「敵の憎しみを消すために同化される」というのは今までない表現でとても引っかかる。これはどういう意味だ。

 

 意図が掴めず、ドキッとしたのがこのセリフ。

真矢「はい、志願しました。
   私には戦うことしかできないから。
   それ以外の方法があるなら知りたいです」

 真矢、ちょっと待った。「私には戦うしかできない」ってどういうことだ。ファフナーのパイロット引退後を考えて、戦闘機パイロットに乗る道を選んだけどさ。『EXODUS』3話のカノンのセリフを思い出した。真矢自身もはっきりと答えられないみたい。

カノン「剛瑠島で働くのもファフナーに乗ったのも、
    一騎の居場所を守るためか」
 真矢「どうだろう。気づいたらそうしてた」
『EXODUS』3話

 

 総士と真矢の関係は一期からずいぶん変わった。

総士「一騎とは話したのか」
真矢「行きたがってるからダメって言っちゃった」
総士「君に言われれば諦める」

 この時、総士と真矢は一騎を戦わせないという部分では一致していたけど、考え方は別。真矢はもう二度と戦わないでほしい。総士はザインのパイロットという切り札として残しておきたい。

 

 5話で印象に残ったのは広登が芹に言ったこのセリフ。

広登「あいつが犠牲になるのをみんなで見守った。お前一人で背負うなよ」

 芹ちゃんは髪型も含めて一期の総士を思い出させる。

 喫茶楽園の前で広登と芹が話している場面で蛍が2匹飛んでいて交差する。やがて1匹が空に飛んでくる。非常に印象に残る演出だけど、その意図は?

 

 Cパート、一騎が短冊に書いた文字は「生きたい

 一騎の本音を言葉で語るのではなく、文字として見せるというのはいい演出。一期はフェストゥムの「あなたはここにいますか」に返事をする形で登場人 物は自らの存在を表現していた。『EXODUS』はそこをあえて外して、もう少し直接的な言葉を使っているのが印象に残る。総士は『EXODUS』3話で「僕の存在をかけて」と言い、一騎は「生きたい」という言葉を使った。