引きを重視した壮絶なクリフハンガーだけはやめてほしいと願っていたのですが、分割2クールが流行る前にシリーズ構成をしているので、派手な引きにはなっていないのは良かった。一期で中盤の山(人類軍による島の占領~マークザインの帰還)は14話~16話だった。
ディラン「アルタイルは約半年後にアポロ小惑星群に到達。
ただし、徐々に加速しています。
ナレイン将軍はアルタイルとも共存が可能だと信じているようですが」
『EXODUS』13話
あと残り13話。物語の中で半年後のアルタイル到来までやるのかね。主人公は生きていなさそうだけど。
ヘスター「人類救済たるトリプルプランのために
将軍とDアイランドの合流を防ぎ、交戦規定αを遂行させるのです」
ディラン「トリプルプランの骨子は敵を倒し、
人類の生存圏を築き、さらなる侵略を防ぐこと。
ですが生存権は拡大せず、犠牲者は増え、今や破綻寸前です」
『EXODUS』13話
『EXODUS』6話で出てきた言葉、トリプルプランの内容が明らかになった。今や人類軍もミールのコア入りのファフナーを運用し、適性の低い人間にマカベ因子を打ってパイロットを増やしている状態。パイロットにリスクを説明しているのか不明だけど、総士によれは「彼らの年齢で染色体と同化現象を受けたなら、20代の終わりまで命が持たない」とのこと。ヘスター側の人達が利己的に見えるんだけど、人類軍側に余裕がないので矛盾も承知の上ということか。
一期26話、北極で亡くなったと思っていたバーンズが再登場。しかも事務総長とか違う考えでナレインを取り込みたい陣営だった。
総士「僕らでも間に合わなかっただろう。
これはおそらく意図的に起こされた事態だ」
広登「どういうことですか」
総士「エスペラントの力が届かなかった。
美羽ちゃん一人ですら敵の力を退けるのに」
オルガ「美羽ちゃん、怖がってました。
普段、全くフェストゥムを全く怖がらないのに」
溝口「美羽ちゃんが怖がるのは例のアザゼル型だけだ。
あの怪物が追ってきてるのか」
総士「可能性は高いでしょう。
追ってくるのではなく、呼ばれている可能性も」
暉「呼ばれている?」
総士「200名は大勢だが、広大な土地では砂粒同然だ。
簡単には位置を掴めない」
オルガ「なのに敵はまっすぐ襲ってきた」
溝口「それももっとも無防備になったところを狙って」
一騎「ここにいる誰かが、人を襲わせるために敵と対話しているっていうのか」
真矢「やっぱり、そんな人が」
総士「確証はない。
たが、いるといたら、そいつはミールに等しい力を持ち、
人の振りをしながら人を殺す、本当の怪物だ」
『EXODUS』13話
『EXODUS』12話Bパートの描写を見ると、やっぱり内通者はミツヒロ? 放映前から怪しいと言われていたし、1話で同化キャンセルしている描写(長尺版のみだっけ?)があったので、もしそうだとしてもやっぱり…という感想しかないです。
カノンが見た未来
2151/12/01 15:01 荒廃したブルク
日時なし ザインvsアザゼル型
2151/07/18 07:21 フェストゥムが竜宮島本島を攻撃
記録に残っている未来の日時
2151/07/18 07:07
2151/07/21 12:58
2151/08/01 16:20
2151/08/07 9:11
2151/09/10 3:48
2151/09/21 12:11
ザインvsアザゼル型はいつかなあ…
「今から10分以内の記録を出せ。同じ時間が3つ。未来は一つではないと。私に選べと言うのか」というセリフからカノンのSPDは未来を見る力、それもエヴェレットの多世界解釈で未来を見たということだと思う。この場面を見ながら「ノエイン」を思い出した。主人公が荒廃した未来の函館を見る場面が印象に残 りすぎ。Cパートで墓参りに来たカノンが大人たちの名前の刻まれた墓石と大破したファフナーを見る場面があってショックを受けた人が多いけど、それもまた 未来の可能性の一つなのでショックは受けなかった。もっとも1話Bパート冒頭、総士の「僕のかつての居場所だ」で、竜宮島の消滅をも覚悟済み。
無人機を率いることになった咲良。その感覚が台詞で表現されている。
咲良「自分が何人もいるみたい。
どれかがいなくなっても次がいる。
気持ち悪い」
咲良「自分がたくさんいる。
どれがあたしなの」
咲良「寒い、わたしはどこ」
『EXODUS』13話
『冲方丁のライトノベルの書き方講座』に書いてある皆城総士の人物案を思い出した。説明を引用。
ファフナーを統括するジークフリード・システム担当者として、
各パイロットと人格的に同化する。
それは同時に複数の人間になるということで、
それにより「自分がどこにでもいる」という分裂感覚に脅かされ、
幻聴や幻覚に悩まされる。
これは小説版、アニメ共に使われなかった没設定だけど、こんなところで使われるとは思わなかった。
史彦「ソロモンの目を盗んだ」
『EXODUS』13話
ついにソロモンもミールによって無効化された。ということは二度ほどこれまでに名前の出た皆城鞘がなんらかの形で出てきそう。
織姫「そう、彼らがここで勇気を持てなければ、島の未来はなかった」
史彦「未来? 皆城乙姫とは違う君の力か」
『EXODUS』13話
織姫の能力はカノンと同じくエヴェレットの多世界解釈による未来視か。8話で総士に言った「あなたの心と力が作り出す未来を、たぶん私は見られない。でも、こうして感じることはできる。信じていい未来だよ、総士」は織姫が見た未来の中でうまく言った場合の未来を告げているのだろう。
グレゴリ型「みんないなくなればいいのに」
一騎「フェストゥム、なのか」
グレゴリ型「ねえ、早く僕たちと一緒になろう
『EXODUS』13話
ニヒトの封印されていた石棺は心霊スポットと化し、機体には同化された人の残留思念が残っているし、グレゴリ型は「同化された人間の心が幽霊のようにさまよう」。どういう使われるのかいまだ不明。
『EXODUS』13話では仲間を失い、それでも戦い続けた一期のメンバーの底力を実感した。そんな中、今回一番感動した場面はここ。
カノン「今の時刻…。
システムへ、作戦変更を要請」
剣司「カノン」
カノン「バトルフィールドの外に敵だ。
間もなく第二ヴェルシールドが破られる」
史彦「なんだと」
カノン「アマテラスとクロスドックでポイント更新。
スサノオ、部隊を移動させろ」
零央「移動って ?俺が、みんなを」
カノン「お前ならできる、やってくれ」
剣司「なに考えてる、説明しろ、カノン」
カノン「時間がない。
ここは私とマークドライが守る。
行け、島の人々を守れ。
お前たち全員、そのために今、ここにいるはずだ」
『EXODUS』13話
まあ、『EXODUS』13話ラストのモノローグ「君は知るだろう。本当の悲劇は絶望によって生まれるのではないことを。運命に抗うことで生まれる希望。それが僕らを犠牲へと駆り立てた。」でこの後の悲劇は覚悟したが。
次回予告で公式サイトへ誘導してほしかった。制作スタジオのサイトにある竜宮島回覧板を見ているコアなファンは全26話だと知っているけど、普通の人は2クール分割ということを知らない。おまけにTBSのEPGでは終がついていなかった。2クールアニメとしての構成なので、13話で強烈なクリフハンガーはなし。2クール分割のシリーズ構成だったら、1クール目最終話でインドと竜宮島でそれぞれアザゼル型と交戦、主要キャラの生死不明という感じになったと思う。5月のイベントで2クール目の詳細発表ということですが、私は2016年冬放送だと見ています。
過去のお蔵入り、没ネタの回収率が高くて、すごく楽しかった。ネットで考察している人は過去の資料を持っている年季の入ったファンばかりなので、二期から見ている人にはハードルが高いと感じられたかもしれない。新しいファンを取り込もうとして失敗したアニメをいくつも見ているので、閉じコンでいいのだと思う。