【蒼穹のファフナー EXODUS】一人で考える時間

 『THE BEYOND』のテーマの一つは「時間」でしたが、このテーマは『EXODUS』でも描かれていました。

 

●織姫

 一騎は竜宮島を訪れたペルセウス中隊のパイロットは会った。

  アイ「アイシュワリア・フェイン。
     ペルセウス中隊、ファフナーパイロット。
     アイとお呼びください、カズキ・マカベ」
  一騎「なんで俺の名前」
 ビリー「ビリー・モーガン、パイロットです」
ミツヒロ「ペルセウス中隊隊長、ジョナサン・ミツヒロ・バートランド」
  真矢「ミツヒロ」
ミツヒロ「伝説の英雄に会えて、感激しています」
『EXODUS』2話

 一騎はこの時、自分が人類軍の英雄になっていたことを知った。この後、自宅にいる一騎の目の前に竜宮島のコアが現れ、一騎に問いかけた。

  乙姫「あなたはどう世界を祝福するの」
『EXODUS』4話

 竜宮島のコアが岩戸から出た後、一騎に同じ質問を問いかけたことを考えると、竜宮島のコアは一騎に与えたものは「一人で考える時間」でした。そのため、一騎は即答しました。

  織姫「あなたたちは世界をどう祝福するの」
  総士「ぼくはコアの言葉に従う。
     ずっとそうしてきたように」
  一騎「行くよ、俺も」
  総士「一騎」
  一騎「お前が行くなら、俺も行く」
『EXODUS』6話

 

●総士

 『EXODUS』5話、一騎は七夕の短冊に「生きたい」と書いた。

 その後、一騎はシュリーナガルへ行き、竜宮島に行く旅に同行した。その旅先でナレインは一騎がほしいものを提示した。

ナレイン「君なら永遠の戦士になれるだろう。
     我々のミールの祝福を受ける気はないかね。
     命の果てを越えて生きるために」
  一騎「祝福」
『EXODUS』18話

 しかし、総士がナレインと一騎の間に入って止めた。

  総士「人として生きることが僕らの意思です。
     島のコアが生と死をミールに教えたように」
『EXODUS』18話

 総士の行動は一騎に「一人で考える時間」を与えることになりました。竜宮島に帰った後、一騎の目の前には再び一騎がほしいものが姿をあらわれました。

 カノン「お前が世界を祝福するなら、
     我々が生と死の循環を超える命を与えよう」
『EXODUS』24話

 一騎は疑問点を確認した後、ミールの祝福を受けることを選びました。

  一騎「俺を、母さんみたいにするのか。
 カノン「心を委ねるかはお前次第だ」

  一騎「まだ俺にも命の使い道があるなら
     それを知るために生きたい」
『EXODUS』24話

 

 織姫、総士は一騎にまわりの人々の願いに左右されることなく、一人で考え、答えを出す環境と時間を与えたということになります。