こそうしと一緒に海神島を去ったノエルとメイは台詞が一切ないキャラクターである。『THE BEYOND』で描かれたノエルとメイの行動を元に二人の考えを考えてみました。

　『THE BEYOND』1話前でノエルとメイを海神島から連れ出す前のマリスと一期11話で狩谷が一騎を連れ出す前の狩谷は同じようなレイアウト（モニターの前にいる）となっています。

　狩谷は竜宮島から出る前、一騎と話をすることで一騎の望みを知り、一騎の望みをかなえました。

狩谷「彼についていけなくなった、のかしら。
　　　無理ないわ。
　　　彼は外の世界を知ってるもの」
一騎「外の世界？」
一期10話

　マリスも狩谷と同じように、海神島から出る前、ノエル、メイと話をすることで二人の望みを知り、二人の望みをかなえたと考えることができます。

　『THE BEYOND』1話前で海神島から旅立つ前のノエルとメイと一期11話で竜宮島から旅立つ前の一騎は同じようなレイアウトとなっています。

　ファフナーを見上げている時、『THE BEYOND』1話前のノエルとメイと一期11話の一騎が同じ表情をしていることから、この時、ノエルとメイは一期11話の一騎と同じような考えを持っていたと考えることができます。

狩谷「まだやめることもできるわよ」
一騎「いえ、もう決めたことですから」
狩谷「行きましょう、外の世界へ」
一期11話

　つまり、ノエルとメイは一期11話の一騎と同じように、自分の意思で海神島の外に出ることを決めたのです。

　一期の一騎はこの後、新国連の捕虜になりました。しかし、モルドバ基地がフェストゥムに攻撃された時、幽閉されていた部屋から脱出し、その後、竜宮島に帰りました。一方、ノエルとメイはこの後、ベノンに囚われました。それから3年後、人類とフェストゥムの戦いが終わった後、マリスが二人を解放しましたが、海神島に帰りませんでした。

　敵から解放された後の一騎とノエル、メイの行動の違いは親の存在です。一騎は竜宮島に親がいましたが、ノエル、メイは海神島に親はいません。

　彗「ノエル・グランデ、メイ・アーナンド。
　　　マリスと島を去ったエスペラントだ。
　　　両方シュリーナガルからの大行路で家族を失ってる」
『THE BEYOND』8話

　親の存在の有無が敵から解放された後の行動の違いを生み出したのです。