【蒼穹のファフナー THE BEYOND】竜宮島ミールと一騎の祝福 Part4(2019年)

 2019年11月6日、 【蒼穹のファフナー THE BEYOND】竜宮島ミールと一騎の祝福 Part3 の続きを書いたのですが、ネタバレ一歩手前だと感じたので非公開としました。

 

・心

 フェストゥムに人間の “心” を教えた結果、真矢は “心” を奪われ、一騎は “心” を失いつつあった。真矢は取り戻せる可能性があるが、奪われた一騎の “心” は二度と戻ってこない。

 

総士「僕の体はもう残っていないんだ」
一期26話

 総士は北極ミールによって “体” を同化されたが、フェストゥムを祝福したため、総士の “心” はフェストゥムの世界に残った。それ故、総士は “体” を作り出してこの世に戻ってくることを一騎に約束した。

総士「僕は一度、フェストゥムの側に行く。
   そして、再び、自分の存在を作り出す」
一期26話

 

 一方、一騎は世界を祝福することを条件に、竜宮島ミールから「生と死の循環を超える命」を与えられた。

 操「一騎はいなくならないよ。
   でも心が消えてしまう。
   もう空をきれいだと思わなくなる」
『THE BEYOND』1話

 その対価は “心” の同化だった。”心” こそが人間を人間足らしめているものなのではないだろうか。

  アイ「あたしを撃って、お願い。
     わたしがいなくなる前に」

  アイ「早く、あたしがいるうちに」
『EXODUS』9話

ミツヒロ「心を奪われる。
     撃て、頼む」
『EXODUS』21話

 アイもミツヒロも “心” が残っている時に殺してほしいと嘆願した。つまり人間として死ぬことを望んだということになる。皮肉なことに今やフェストゥムも “心” を持っているため、一騎はいずれこの地球に生きるただ一人の “心” を持たぬ存在、すなわちフェストゥムになってしまうのだろう。

ベイグラントのコア「お前とミールの調和を消してやる」
『EXODUS』26話

 竜宮島ミールとの調和は消すことができるため、一騎はまだ “心” が残っている時、すなわち空がきれいだと思える時に自らの意思で死を選ぶのではないだろうか。