『THE BEYOND』は真矢=人間、こそうし=フェストゥムとなり、真矢がフェストゥムを理解する物語でした。
こそうしがマークニヒトで海神島を攻撃した後、一騎は真矢にこそうしを託しました。
一騎「あいつを頼む」
『THE BEYOND』4話
しかし、こそうしはフェストゥムに教育されたので、人間とは異なる価値観を持っています。
陣内「彼は敵に同化されたんですか」
剣司「いえ、俺達が敵だと教育されたんです」
『THE BEYOND』4話
人間は理解できないものを恐れます。
彗「その場合、俺達の理解を越えた力が働いていることになる。
みんな、それが怖いんだ」
『THE BEYOND』8話
こそうしの考えを理解することができない真矢は、いつ海神島をを攻撃するかわからないこそうしを恐れていたのではないだろか。そのため、真矢は銃、つまり力でこそうしを脅すことで、海神島を攻撃したいというこそうしの考えを封じた。
真矢「覚えときなさい。
もしまたファフナーで私たちを襲ったら、
私があなたを撃つ」
『THE BEYOND』4話
それでも真矢の中にあったこそうしに対する恐れはなくならなかった。美羽がこそうしを家に連れてきたいと言った時、真矢は難色を示した。
美羽「ねえ、うちに連れてきちゃ、だめ?」
真矢「うちって。
何言ってるの美羽ちゃん」
美羽「だって、ほら、その方が見張りしやすいし」
真矢「うーん」
『THE BEYOND』5話
しかし、マリスがこそうしを連れ去ろうとする事件が起きた後、真矢はこそうしが遠見家に来ることを拒否しなかった。
真矢「来たければ来なさい。
気に入らなければ、別の家を探して」
こそうし「はい。
ありがとう、ございます」
『THE BEYOND』5話
真矢はこそうしと一緒に暮らすことでこそうしを理解していった。真矢の中にあったこそうしに対する恐れが消えたのはこの時だろう。
こそうし「いいさ。
笑顔の食卓だ。
嬉しいよ」
『THE BEYOND』8話
真矢にとってこそうしは偽竜宮島から連れ戻した時には竜宮島に帰るために必要な道しるべでしかなかった
真矢「たとえ憎まれても二度とあの子を敵の側へは行かせない」
『THE BEYOND』3話
しかし、真矢はこそうしと一緒に暮らし始めた後、こそうしはいつしか家族になっていた。
真矢「総士君を行かせるの」
『THE BEYOND』9話
そのため、竜宮島に帰った後、真矢の方からこそうしに一緒に住むと言うようになっていました。
美羽「ねえ、やっぱりアルヴィスに住むの?」
こそうし「君ん家だと家事の分担が不公平だ。
僕がほとんど料理してるじゃないか」
美羽「総士がこだわるからでしょ」
真矢「分担は減るよ。
あたしも住むから」
こそうし「遠見さんの家は」
剣司「遠見先生の病院を俺が借りるんだ」
こそうし「そっか。
なら住んでもいいや」
『THE BEYOND』12話
一期と『EXODUS』では真矢=人間、総士=フェストゥムだったが、真矢は総士(フェストゥム)を理解したいと思っていなかった。『THE BEYOND』は真矢=人間、こそうし=フェストゥムとなり、一騎がこそうしを真矢に託したことで、真矢はこそうし(フェストゥム)を理解し、最終的にこそうし(フェストゥム)と一緒に暮らすことを選んだ。つまり、遠見家という最小単位の社会である家族で、人間とフェストゥムが共存する世界が実現したということになります。
関連記事
・【蒼穹のファフナー THE BEYOND】共存 Part2