【蒼穹のファフナー THE BEYOND】共存 Part2

 真矢はこそうしとは一緒にいるという選択をしたが、なぜ一騎と一緒にいるという選択をしなかったのだろうか。

 

 『THE BEYOND』4話、一騎はこそうしを発見して連れ戻すことに成功したので、海神島に帰ってきた。

  真矢「うちに来る?
     真壁司令もいるよ」
  一騎「うん」
『THE BEYOND』4話

 一騎は家に来てほしいという真矢の望みをかなえ、真矢と一緒に真矢の家に行くことを選んだ。しかし、真矢はこの時、一騎がファフナーに乗るたびにフェストゥムに近づいていくという現実を目の当たりにすることになった。

  一騎「久しぶりに食べることを思い出したい」
  真矢「あたしはお腹すきっぱなし」
『THE BEYOND』4話

 この時の一騎は食事を必要としない存在になっていた。

 

 『THE BEYOND』8話、真矢は海沿いのベンチで一騎と二人きりでいた。真矢は缶コーヒーを飲み、缶を触ることで暖を取っていたが、一騎は缶コーヒーを触ることさえしない。

 一騎はファフナーに乗るたびにフェストゥムに近づいていく。一騎はこの時、寒さを感じず、水を必要としない存在になっていた。

 

 『THE BEYOND』10話、一騎は食事は不要な存在になっていた。

こそうし「なんで料理なんて。
     食べないんだろう」
『THE BEYOND』10話

 

 『THE BEYOND』12話、祭りが終わった後、真矢は真っ暗闇の中、喫茶楽園まで一騎と二人きりで歩いていった。そこは真矢が一騎と一緒に行くことを選んだ時に行く場所、つまり無の中だった。一騎は真矢に無の中を見せた後、真矢にこう尋ねた。

  一騎「遠見、一緒に来るか」
『THE BEYOND』12話

 一騎は真矢に対して、フェストゥムの真実の姿(真っ暗闇の中にいて、寒さを感じず、水も食べ物の必要としない存在)を見せた後、真矢に一緒にいるか否かを選ばせた。真矢はフェストゥムになった一騎と一緒にいたいとは思わなかったので、一騎とは別の道を選んだ。

  真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
     ここで帰る場所を守ってるね。
     たまには帰ってきてね、竜宮島に」
『THE BEYOND』12話

 

 真矢はフェストゥムの価値観を持っているが、人間のように生きるこそうしと一緒にいることはできた。しかし、真矢は人間の価値観を持っているが、フェストゥムのように生きることを選んだ一騎と一緒にいることはできないと判断したのです。

 


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