abemaTVで一期~ROL~HAEを配信

 『EXODUS』の放映開始前の2014年に一期、『RIGHT OF LEFT』、『HEAVEN AND EARTH』がニコ生で配信されていますが、『RIGHT OF LEFT』は17話を配信した数日後、『HEAVEN AND EARTH』は一期22話の30分後といずれも一期の途中での配信で、初見の人にはあまり良くないタイミングだった。今回は初見の人にも見やすいように作品の制作順序で配信されました。

 話は変わりますが、『HEAVEN AND EARTH』の作品概要で竜宮島が竜宮城になっていたことに気がついてしまった。

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 ファフナーで竜宮城と言えば、小楯さん家の銭湯じゃないですか。

 

 一期前半は20時からの放送を最後まで視聴。一期後半は20時と翌7時の2回で全話視聴。『RIGHT OF LEFT』と『HEAVEN AND EARTH』は26時10分からの放送で見ました。ニコ生のように無料でTSできないので、TVシリーズを13話一気に見るというのはしんどかった。特に一期は1クールずつまとめて見ると前半と後半でテンポの違いが明確。1クール目はゆったり、2クール目はシナリオの密度が高く、怒涛の展開だと感じました。また『RIGHT OF LEFT』は放送版ではなく、BD-BOXに収録されている完全版だったのには驚きました。

 コメントを表記し、且つ書き込みながら見ていたのですが、印象に残ったのは「中学なのに私服」というコメント。ファフナーだと制服のあるアルヴィスが平和な世界での学校生活に相当し、ファフナーでの学校生活が平和な世界での放課後や休日に相当するということなのだろう。学校生活が平和な世界における放課後や休日に相当するというのが、戦時下であるということを物語っている。ふと、咲良の「ったく、久々の学校だってのに」(※1)という台詞を思い出した。

 

カノン「この島では死んだ者のことを誰も忘れないんだな」
一期20話

 島に来て初めて夏祭りに参加することになったカノンの言葉。人類軍では兵士となった者は戦い、自分が生き残るだけで精一杯。人類軍の兵士の消耗率は高く、生き残った者も死んだ者を覚えているほどの精神的な余裕はなかったのだと思う。

ジェレミー「いつか私たちの名もああして記されることがあるのでしょうか」 『HEAVEN AND EARTH』

 『HEAVEN AND EARTH』では元人類軍のジェレミーのこの言葉が印象に残っているけど、『EXODUS』では元人類軍のファフナー・パイロットのオルガとカノンが灯籠に名前が記される側に回ってしまった。

カノン「この島はいなくなった者たちのことを決して忘れないんだな」
『EXODUS』17話

 一期20話の台詞とほぼ同じだが、この時、カノンは自分が近いうちに記憶する側から記憶される側になることを知っているので、別のニュアンスで語られている。

 

 『HEAVEN AND EARTH』でカノンと暉は一時全身を同化結晶に覆われたものの助かったが、『EXODUS』でファフナーに乗り続けた結果、同化されていなくなるという運命はこの時、決まっていたのかもしれない。一騎も『EXODUS』で人としての命が尽き、島の祝福で生き続けていることを考えると、一期で同化が進みすぎた結果、昏睡状態に陥った咲良は奇跡的なのかもしれない。


 

 ここで初見時に悪い意味で印象に残りすぎて、今でもその場面を見るたびに当時の感想が頭に浮かぶシーンとその感想を公開します。参考まで書いておくと、1話と3話を見たのは20話まで見た後で、6話を見たのは22話まで見た後です。

一期1話
  一騎「総士、俺たちはどこへ行くんだ」
  総士「楽園だよ」

 この会話の意味がわからなくて呆然としているうちに、一騎は総士とともにブルクへ行ってファフナーに乗ってしまった。
 1話を見終わった後の感想は「本放送時に見ていたら1話切り」でした。

一期3話
  総士「僕たち二人なら飛べるさ、そう思うだろう」

 総士のキャラではないと感じた台詞。また、この時の一騎と総士の関係はギクシャクしているので、場面にもそぐわない。作品にハマっていなければ、3話で見るのをやめたと思う。それだけに26話でこの台詞が回収された時は素直に感動してしまった。

一期6話
 「翔子-SHOKO-」を使った場面。サントラでは3分15秒となっているけど、アニメで次のアクションまで3分は長すぎる。素人目にも尺が余っていると感じ、この場面の緊張感が削がれてしまった。

 1話切り、3話切り、6話切りという言葉があるけど、個人的にファフナー一期はすべてのチェックポイントで失点のある作品。なので、本放送時に6話切りした人の気持ちは理解できる。14話から見始め、後半は面白いと感じていたからこそ、6話までの失点をスルーして見続けることができた。

 

※1 一期21話