『蒼穹のファフナー』は一騎と総士という全く違う価値観を持つ「男と男」が時には対立しながら、相手の価値観を理解する物語でした。これを「男と男」ではなく、「男と女」でやった物語が、細川智栄子あんど芙~みん『王家の紋章』(秋田書店)です。
21世紀にこのテーマを「男と女」でやるとDVになってしまうのですが、『王家の紋章』は50年前の作品(1976年連載開始)であること、そして何より作者が女性だからこそ、描くことができたのだと思います。
『王家の紋章』では「男と女」が相手の価値観を受け入れるまで、単行本で30巻くらいかかっているのですが、『ファフナー』も含め「全く違う価値観を持つ者が理解し合う」というテーマを描くには、それなりの長さが必要なのだと思います。
P.S.
私は昔から『王家の紋章』の面白さは価値観のぶつかり合いにあると思っている人なので、フェストゥムを『王家の紋章』のメンフィスに、人類と『王家の紋章』のキャロルに置き換えたら、『ファフナー』の理解度が一気に上がってしまった。