「蒼穹のファフナー EXODUS」皆城総士生誕祭、【物販編】の続きになります。
昨年12月27日にニコ生で配信された一期と『EXODUS』のTSを消化するのを優先したため、公開が遅くなりました。申し訳ありません。
・イベント編
今回の席は1階後方の中央ブロック。後ろでもやっぱり中央は見やすい。開演前に映像収録ありとのアナウンスされていたので、いずれ今回のイベントはソフト化されるのではないかと思われる。ステージのスクリーンを挟んで左手に金色の文字で「HAPPY BIRTHDAY」、右手に「SOSHI MINASHIRO」と書かれていた。
イベントは17時5分頃スタート。石井さんと松本さんが出てきて、この二人がこのイベントのMCを務めることを発表。その後、本日のゲストが登場。KATSUさんはangelaではなく人類軍役と自己紹介していました。この後、スタッフが出演者がトーク時に座る椅子を持ってきたのですが、喜安さんの分だけない! 総士の生誕祭ということで、中央に壇上に白い椅子が置かれた特別席が用意され、数本の白のスポットライトで照らし出された。
一騎と真矢の生誕祭と同じく、総士の出来事史を元に総士について語るということになった。ステージ中央のスクリーンに総士の出来事史が表示されたのですが、文字が小さすぎて読めない。その後、分割されたものが表示されたのですが、それでもステージから席が遠いので全部は読むのは難しい。出来事史の中で気になった項目は以下の通り。
ROL:左目の傷がコード形成を阻む。
HAE:肉体を再生し、竜宮島に帰還する。
『EXO』26話:海神島(第3アルヴィス)に根付いたアショーカの根元で生まれ変わる。
その出来事史を見ながら流れた映像は以下の通り。
・一期15話:一騎が総士を傷つけた時の真実を知る場面
喜安さんは子供時代の総士を演じていないと突っ込んだものの、石井さんからこの出来事が物語の始まりということで必要なシーンだとフォローが入った。
・一期10話:総士が「ファフナーだ」答える場面
シリアスな場面にもかかわらず、会場はなんとも言えない雰囲気になった。(理由は総士の私服)このシーンは9話のラストにあるけど、そこでは総士の「ファフナーだ」という答えは聞くことができない。喜安さんは10話で総士の答えを見て「やっぱりファフナーっていいやがった」と思ったそうです。あと。総士のチョーカーはハリウッド映画に出てくる爆弾みたいだと出演者から突っ込まれていました。
・一期26話:総士の「一騎、ぼくはフェストゥムに痛みと存在を教えた」からザインの手の中で砕け散るまで
KATSUさんは乙姫に「お兄ちゃん」と言ってほしかったが、その望みは音楽劇でかない、音楽劇で乙姫は総士を「お兄ちゃん」と言っていた。
・HAE:ラストの一騎と総士の再会
・『EXODUS』1話:喫茶楽園の外、一騎と総士の会話
ガードレールに腰を掛けて話す総士を見て石井さんが「総士が柔らかくなあ」とコメント。
・『EXODUS』9話:湖の上でのディアブロ型との戦闘シーン
『EXODUS』では以前より変性意識が出ないという話から、白石さんが「表裏のある人に変性意識が出る」と言っていたのが印象に残った。個人の感想なのか、裏設定なのかは不明。
・『EXODUS』14話:一騎「総士、フェストゥムの世界ってこんなふうなのか」から真矢「さっぱり」まで
KATSUさんは「ブラウン管では星空は描けなかった」、佐々木さん「(広登は)なんでリーゼントにしたのかな」とコメント。
・『EXODUS』25話:成人式
・『EXODUS』26話:存在と無の境界線での一騎と総士との別れ。EDにあるニヒトのコックピットから二年後の海神島。
angelaも総士が転生するというラストは知らなかったと言っていた。
ここで松本さんから今回で喜安さんが総士から卒業するという驚きの言葉が発せられました。「卒業」という予想外の言葉が胸に突き刺さってしまった。この時、私も総士を喜安さん以外の人が演じるのは嫌だということを思い知らされました。卒業ということで喜安さんを映像で振り返るということになり、過去のファフナー・イベントでの映像が流れました。
2004年07月04日:完成試写会
2011年07月11日:蒼穹作戦(自販機まで11歩を再現)
2015年11月15日:完成披露試写イベント
2015年05月24日:スペシャルイベント-痛み-(皆城シチュー)
イベントで2004年の映像が流れることが多いのですが、出演者にとっては見たくない映像になっているようです。痛みの時、喜安さんは皆城シチューが舞台に運ばれた時、胡椒のミルを持って登場したのですが、これはアドリブだったことを明かしていました。
次いで本日、イベントに参加できなかった田中正彦さん(真壁史彦)、新井里美さん(要咲良)、仲西環さん(皆城織姫)、岡本信彦さん(ジョナサン・ミツヒコ・バートランド)、島﨑信長さん(御門零央)からのビデオメッセージを紹介。このビデオメッセージの中で総士が子どもになったことが強調されているのが気になり、私はここで卒業のイベントが茶番ということに気がついてしまった。
この後、会場の出演者が総士役を卒業する喜安さんに宛てて書いた手紙が読んでいきました。茶番ではあるけれど、直接、本人には言いにくい本音が聞けたのでよかった。それぞれの手紙の内容について、一言でまとめるとこんな感じ。
atsukoさん:「太陽と月」をリクエスト。
KATSUさん:一人でも飛べるさ、手紙と一緒に痛み止め(薬)を渡す。
佐々木さん:ゆく君へ 杯かたむける 冬の島
白石さん:茶封筒、「浩平、総士やめるってよ」
松本さん:『EXODUS』14話の一騎、総士、真矢の会話をネタにした。
石井さん:茶封筒、「喜安、総士やめるってよ」
白石さんと石井さんは「茶封筒」と「総士やめるってよ」のネタが被っていました。喜安さんは石井さんがネタかぶりだとわかっていながら、カットしなかったことについて突っ込んでいました。全員が手紙を読み終わった後、喜安さんが12年間演じた総士について話したのですが、総士という役に対して思っていることを話していて、この卒業というイベントが茶番だと気がついていても感動してしまいした。
ここで5月のイベントの時に予告していた超重大発表となりました。超重大発表はイベントのラストで発表すると思っていたので「えー、まだイベントの半ばじゃん。発表が早すぎる」と思いました。そして、舞台上のスクリーンにティザー・ビジュアルが表示され、『蒼穹のファフナー THE BEYOND』の文字がありました。次いで総監督の能戸さんの映像が流れ、その中で皆城総士役は喜安さんが務めることが発表されました。「コードキヤス」には笑った。ここでこれまでの喜安さんの卒業が茶番だったことが判明。この後、石井さんがいつものようにラップを披露した後、誕生日ケーキが登場。なんと真っ黒。しかし、おかしな形をしていた。するとスタッフから熱で溶けて崩れてしまったので、早く食べてほしいという話が回ってきました。そのため、すぐにゲストが喜安さんに食べさせていきます。みんな一口で入るお上品な量でしたが、松本さんはいつものように大きなケーキを喜安さんに食べさせました。そして、石井さんが喜安さんにケーキを食べさせようとした時、逆に喜安さんが石井さんに食べさせてしまいました。
この後の告知コーナーでの新情報は来年春に発売されるヘッドホンのみ。XEBECエリアの販売スタッフが首に掛けていたやつかな。あとはコミカライズの6巻が5月発売予定。『HEAVEN AND EARTH』以降、ムック類が1冊も出ていないので、設定資料がほしい(切実)。ここでは松本さんが物販の告知でジーベックエリアをベーシックエリアと間違えたことを記しておく。ここで出演者全員が一旦退場。時間は19時40分でした。
この後、ステージのセッティングが変更され、angelaが登場。
ライブパートで演奏された曲は以下の通り。
Peace of mind(angela)
Shangri-La~蒼穹~DEAD OR ALIVE(angela)
全力LOVE(佐々木望)
Flugel(石井真)
太陽と月(出演者全員)
「Peace of mind」は会場の人と合唱するということになり、スクリーンに歌詞が映し出されました。この曲でKATSUさんはギターではなくキーボードを弾いていました。次のファフナーの主題歌メドレーでフェストゥムダンサーも参加。会場はすごく盛り上がりました、続いて佐々木さんが登場して「全力LOVE」を熱唱。振付も完璧でダンサーとの息も合っていた。次に石井真さんが登場して「Flugel」を歌った。そして、ステージには出演者が全員登場して「太陽と月」を歌うことになりました。喜安さんによると、デュエットを断ったのではなく、最初からこういう形でのオファーだったとのこと。スクリーンに歌詞が映し出され、出演者と観客が一体となって歌いました。正直、喜安さんが「太陽と月」を歌う日が来ると思わなかった。そして、出演者全員が挨拶をしてステージから退場。これでイベントも終わりかと席を立った瞬間、スクリーンに映像が映し出されました。さすがに映像公開までは無理だと思っていたので、本当にびっくりしました。イベント終了後に告知映像を流すというのは2011年7月に行われた『蒼穹作戦』の時と同じなんだけど、今回は途中でティザー・ビジュアルを見ていて、これ以上の情報解禁はないだろうと思っていたので、してやられました。このPVの感想は見直してから書きたいので、1月6日以降、別記事にて公開します。
1月7日追記:ティザーPVの感想はこちらになります。
『EXODUS』の最終回を見た時、「終わらない作品になっちゃった」と感じて、正直ちょっとムカついたのも事実。その一方で、いくつか先送りした内容があり、それに対してきちんとケリをつけてほしいという思いがあるのも事実。『EXODUS』の制作発表を聞いた時は「描くものが残っているのだろうか」という疑問が頭に浮かんだのですが、『THE BEYOND』では『EXODUS』の次の作品で描くべきテーマが見えていたので、抵抗感なく受け入れてしまった。子供の頃、人気に乗じて次々と続編が作られることにうんざりして、黙ってファンをやめ、記憶から消した作品があります。その時の苦い経験から続編嫌いになったのですが、大人になってから続編の作られる作品のファンになるとは何の因果か。
ティザービジュアルのこそうしを見た時、名前も顔も思い出せないあるキャラクターのイメージと重なった。それが一体誰なのかをずっと考えていたけど、イベントから2日後、やっとわかった。萩尾望都『スター・レッド』の主人公、レッド・星だ。こそうしのあの強い意志を感じる眼差しがレッド・星を彷彿とさせる。以前指摘したとおり、『EXODUS』のラストと『スター・レッド』のラストはだいたい同じ。『スター・レッド』は主人公が生まれ故郷である火星に行く話だけど、故郷という単語から『EXODUS』26話ラストの一騎とこそうしの会話を思い出してしまった。
こそうし「ねえ、あの向こうにはなにがあるの」
一騎「世界とお前の故郷が」
こそうし「世界…故郷」
もしかしたら『スター・レッド』と『THE BEYOND』に重なる要素があるのかもしれない。
P.S. 物販購入列に並んでいる時、ワーグナーの楽劇『トリスタンとイゾルデ』を全曲聞いた。特に海と空を見ながら聞く絶望の第3幕は臨場感抜群でした。