2025年5月1、2日
オペラシティコンサートホール
指揮 :チン・ソル
演奏 :Japan Pops Orchestra
ゲスト:angela
2025年5月1、2日に開催された「蒼穹のファフナー Symphony Orchestra Concert 2025」のDAY1昼公演とDAY2昼公演に行きました。オーケストラは2管編成でしたが、弦楽五部(9-8-6-6-3)は変則的でした。DAY1は女性コーラスが、DAY2には混声コーラスが参加していました。
●2025年5月1日:DAY1昼公演
この日の席は3階左右のバルコニー席で、ステージは半分しか見えないので、ステージ後方のスクリーンに映し出された演奏中の映像を見ていました。
ステージ後方のスクリーンに一期冒頭の台詞、SEありの映像が流れ、それに合わせて音楽を演奏するという形でスタート。私自身は音楽を聞きたかったので、この構成は残念でした。この後、日常を描く小編成の曲から戦闘シーンを描く音楽に移り、「翔子-SHOKO-」で終わるというプログラムにになっていました。
3階のバルコニー席では打楽器(特に小太鼓とティンパニ)の音が大きな音で聞こえ、バランスが悪かったです。私はさまざまなホールの上階でオペラを見ていますが、ここまで音のバランスの悪い演奏は初めてでした。特に打楽器とピアノのリズムがユニゾンになっている部分でのズレが目立ちました。
一期で映像が流れたのは冒頭、一騎が初めてファフナーに乗る場面、一期6話の翔子の死の3ヶ所だったのに対し、『RIGHT OF LEFT』と『HEAVEN AND EARTH』の音楽はすべて映像と一緒に演奏するという形でした。
私の席では音のバランスが著しく悪く、初日ということでまとまりに欠く演奏(DAY2昼公演に比べると金管のミスが多かった)でした。
●2025年5月2日:DAY2昼公演
この日の席は1階後方でした。1階席ということで、DAY1のように打楽器の音が突出して大きな音で聞こえるということはありませんでした。DAY1昼公演よりは音楽に集中できる演奏でした。
この日は『EXODUS』の1話冒頭シーンからスタート。昨日よりは台詞とSEの音量が小さくなったように感じたのですが、これはよかったと思います。その一方、『EXODUS』のパートに「マークアレス」が入っていたりと、DAY2はプログラムに疑問を感じる部分が多かった。『THE BEYOND』の音楽は『THE BEYOND』11話を映像と一緒に演奏するという形でした。
演奏はDAY1昼公演よりはだいぶまとまりがよくなり、金管のミスも減っていました。
●2日間を見た感想
オーケストラを使った曲を生で聞くと、録音されたものより音が立体的に聞こえるので、録音では見えない部分を知ることができました。
DAY1昼公演は平均よりも悪い演奏が印象に残ったのに対して、DAY2昼公演は平均よりも良い演奏が印象に残りました。新進のオーケストラには2時間のプログラムを2種類、つまり4時間というの長さは荷が重かったように感じました。
曲がかなり難しいと感じました。ピアノを打楽器的に扱う曲が多かったのですが、ピアノの演奏者はこの手の演奏に慣れていないように感じました。コーラスも難しかったようで、ミスが目立ちました。
劇伴は1曲が短いので、コンサートでは組曲形式にした方がいいのかもしれません。
私はアニメのオケコンに行かないので、トレンドを知らないのですが、私は音楽を聞きたかったので、台詞とSEのある映像演出にがっかりしました。
angelaの楽曲のオーケストレーションは劇伴とは別の方が担当しており、劇伴とはまったく異なるサウンドでした。私には劇伴との一緒に聞くと異物感の強いサウンドであったため、その音楽で終わるというプログラムは残念でした。