「蒼穹のファフナー」第23話の感想

 現在、GYAO!で一期が週2回(月・木)のペースで配信されています。一期23話を見た感想です。

 

・ザルヴァートル・モデル

 ミツヒロはマークフィアのコアを使ってマークニヒトを作り、そのテストパイロットには刈谷由紀恵を起用した。

スタッフ「待ってください。
     パイロットのバイオグラフが異常です」
ミツヒロ「当然だ。
     彼女はフェストゥムの因子を加速する増強剤を
     致死量ギリギリまで投与されているのだからな」
スタッフ「し、しかし」
ミツヒロ「この機体を乗りこなすためだ。
     彼女も同意している。
     彼女の命はもう長くない。
     時間を無駄にしないでくれ」
一期23話

 ミツヒロはフェストゥム殲滅という自らの望みを果たすために刈谷由紀恵の思いを利用したが、当然のことながらミツヒロは刈谷由紀恵の命など顧みていなかった。一方、ヘスターはマークフュンフのコアと機体を使ってマークレゾンを作った。そのテストパイロットには捕虜として捕らえた後、取引に応じた真矢を起用した。

ヘスター「真矢はどうしていますか」
  王毅「レゾンの起動に耐えたそうです」
ヘスター「くれぐれも死なせないように。
     彼女には末永く働いてもらいます」
『EXODUS』23話

 ミツヒロはパイロットの命を顧みなかったが、すぐには同化されない竜宮島のファフナー・パイロットは貴重であることから、ヘスターは真矢を丁重に扱った。ミツヒロとヘスターはともに瀬戸内海ミールのコアを使ってザルヴァートル・モデルを作ったが、パイロットに対する扱いは真逆だった。しかし、ヘスターよりもパイロットのことを考えていたのがマークザインを作った日野洋治だった。

小楯保「一体でも多くの敵を倒すのではなく、
    一人でも多くの兵士を生き延びさせる。
    日野洋治の設計思想だ」
一期24話

 ヘスターはパイロットを死なせない程度に酷使していたが、日野洋治はパイロットを生き伸びさせようとしていた。パイロットの命について考慮していた順にザルヴァートル・モデルを作った3人を並べると、日野洋治>ヘスター>ミツヒロということになる。