総士「僕に必要なのはこの左目の代わりになるものだけだ」
一期10話
ここで総士が一騎に左目の傷のことを思い出させることで、一騎の罪悪感を利用しようとしていることはわかっていたのですが、総士が一騎の罪悪感を利用してやろうとしていることがわからなかったのです。
●脅し
総士は一騎に左目の傷を見せ、言葉で脅した。
総士「僕に必要なのはこの左目の代わりになるものだけだ」
一期10話
イドゥンは言葉でなく、総士を同化(総士にとっては同化+痛みで)、つまり力で脅した。
総士が一騎に言った言葉の裏にある意味とイドゥンによる総士の同化という行為の裏にある言葉は同じである。
「疑問を持たず、僕(我々)の命令に従え」
・総士と一騎
総士は一騎の罪悪感を使って命令に従わせようとしたが、一騎は竜宮島の外に出ていくという形で総士に命令を拒否した。一騎は総士の左目を攻撃した後、逃げたことついて罪悪感を感じているのは事実である。
一騎「その傷のせいで、お前はファフナーに乗れないんだろう。
だったら、なんで俺を責めないんだ。
なんで俺がやったって言ってくれなかった。
俺が逃げたからか。
あの時、お前を置いて逃げたからか。
怖かったんだ、お前を傷つけた自分が怖かったんだよ。
だから逃げたんだ。
お前は俺を怒ってるんだろう。
俺を憎んでるんだろう。
だから俺に戦って死ねって言いたいんだろう、総士」
一期15話
だが、一騎の考えはこの先に行っていた。
一騎「でもせめて、お前に謝りたくて」
一期15話
一騎自身、自分が総士にやったことを認めていたので、一騎は総士は「謝り」たかったのである。総士が考えている一騎の総士の左目の傷に対する考えと一騎の左目の傷に対する考えがズレているため、総士の考えは一騎に伝わらなかった。
一騎は総士と話した翌日早朝、狩谷とともに竜宮島から出ていった。
一騎「ファフナーと俺たち、お前にとってどっちが大切なんだ」
総士「ファフナーだ」
一期10話
一騎は総士が「ファフナーだ」と答えた理由を知りたいと思い、そのためには総士と同じ経験をする必要があると考えたため、竜宮島を出ていったのだ。
一方、総士は一騎に「僕に必要なのはこの左目の代わりになるものだけだ」を「疑問を持たず、僕の命令に従え」という意味で言い、一騎もその意味を理解していると思っていた。そのため、総士は真矢に一騎が竜宮島から出ていった理由を尋ねた時、「逃げたい」という言葉を使ったのだ。
総士「一騎は島を出て行く前に最後に君と話していたそうだな」
総士「一騎は何を話した」
総士「戦いから逃げたいと言ってたか。
それとも僕から逃げたいと言ってたか」
一期11話
一騎と総士の考えは予想以上にすれ違っていた。
・イドゥンと総士
総士はイドゥンによる力での脅しに屈し、人類と戦う方法をイドゥンに教えた。
総士「効果的に部隊を入れ替え、
敵の主力をおびき出し、確保、撃破」
総士「最小限の犠牲で敵を倒す。
犠牲を考慮し、敵を倒す」
一期25話
だが、総士はイドゥンのこの命令に対して、激しく抵抗した。
イドゥン「我々の内部にアルヴィスの子らが侵入した。
彼らを倒すために何をすればいい」
一期25話
イドゥンは総士を脅しで命令に従わせるのは無理と判断し、総士が一番大切にしている左目を同化し始めた。
総士「やめろ、その傷に触れるな」
一期25話
総士はこの場から逃げることができない上に、イドゥンが総士が絶対になくしたくないと思っている左目の傷を同化していったため、総士はやむなくイドゥンの命令に従い、イドゥンに竜宮島部隊を倒す作戦を教えたのである。