『THE BEYOND』第4~6話を見る前に一期1話から見直した時のメモ。『THE BEYOND』第1~3話のネタバレを含む感想は後日まとめて公開します。
・一期1話
尾道に行った後に見たので、竜宮島が見たことのある場所になっていた。この感覚の違いは結構大きい。
・一期2話
皆城家は公蔵と蔵前がワームスフィア、鞘、乙姫、織姫、総士が同化と竜宮島の住人としては珍しく全員、遺体の残らない形でいなくなった。皆城家は全員、人類とフェストゥムの共存のために命を費やしたとも言える。
尾道にある真壁家のモデルになった家に行った時、疲れ果てていたので、フェストゥムとの戦闘後、自宅に帰る一騎の姿に感情移入してしまった。
・一期3話
一騎は乙姫に呼ばれ、アルヴィスの地下深くにあるワルキューレの岩戸を訪れた。この時、乙姫は話すことができず、一騎も言葉を一言も発しなかった。二人が出会った後、CDCでは以下のような報告がなされた。
澄美「近藤先生、今フェイズ35から46までクリアしました。
これで反応炉に火が入れられます」
彩乃「でもどうして急に」
一期3話
この会話からわかるのは一騎と乙姫が出会ったことで島を動かすフェイズが進んだということだけである。
この時、乙姫が総士の妹であるということが明かされていないため、乙姫と一騎の表情から二人の会話の内容を想像するのは難しい。『EXODUS』3話、美羽が島のコアと会った時、美羽がコアと話した内容を話したように、一騎は乙姫と会った時に感じたことをつぶやいてほしかった。
容子と一騎がマークエルフの整備を行い、保と手塚がリンドブルムを調整するシーンが描かれ、マークエルフの発進も丁寧に描かれていることから、ロボットアニメの定番、メカの運用を描くことに力点が置かれた回でもあった。
・一期4話
一期初期の戦闘シーンの問題は総士を指揮官として描けていないこと。
総士「いいか一騎、絶対に手を出すな。
これは救出作戦ではない」
一期4話
このあと、一騎に対して総士は具体的な指示が出すのかと思いきやそんなことはなく、常に一騎からアクションを起こしている。
一騎「俺は、助ける」
総士「仕方ない。
一騎、こうなったらもう後戻りできない。
ここからは俺に従ってもらう」
一期4話
総士「コアを破壊しなければ意味はない」
一騎「なら、俺があそこまで行く。
叩きつけてくれ」
一期4話
総士の台詞を追ってもフェストゥムを倒すための作戦がどのようなものだったのかが全くわからない。
・一期5話
史彦「新国連の潜水艦はどうなっている」
澄美「今だアルヴィスの後方50キロの位置に張り付いています」
一期5話
史彦「島を追うアザゼル型が原因か」
『EXODUS』6話
一期では新国連の潜水艦が竜宮島を追い、『EXODUS』ではフェストゥムが竜宮島を追っていた。
千鶴「羽佐間翔子と遠見真矢には身体的なハンデが見受けられますので、
しばらくは弓子の指揮下に入れさせます」
一期3話
5話でCDCのオペレーターとして真矢が参加。6話の展開を考えるとCDCに真矢を居させた理由はわかりますが、真矢のオペレーターとしては不慣れな描写が戦闘シーンでの緊張感を削ぐ形になっているのが残念。
・一期6話
総士「一騎すぐに戻れ」
一騎「無理だ」
総士「それでも戻れ」
一期5話
一期4話の戦闘時と同じく、一期6話の戦闘も一騎が総士の命令に従わなかった結果にもかかわらず、総士はCDCに対して一騎が命令に従わなかったとは絶対に言わない。
史彦「マークエルフの状態は」
弓子「現在、輸送艦隊を防衛戦展開中」
総士「今戻ることはできません」
一期6話
6話の大人はコア(ノルンを出撃させたコア)と総士(制止する大人を無視して翔子を出撃させた)が指揮する戦闘をただ見守るのみ。
島が不完全な状態で敵を招いてしまった状況とはいえ、マークエルフの初戦は武器にロックが掛かっていたし、マークゼクスの初戦はエンジン不調とトラブルが続出。そのため、アルヴィスが無謀な組織に見える。
一期放送前のインタビューに応じていたのは冲方丁でしたが、一期1話~一期12話、13話~15話は冲方丁との共同で脚本を書いた山野辺一記は更迭されてしまったので、『ファフナー』の脚本にについて語る機会が永遠に失われてしまったことは残念です。