脚本の出来が良くて、8話が一番おもしろかった。ザインとニヒトの戦闘シーンは30秒で終了(爆) 次回、能戸総監督演出回までお預けか。
伯父と姪の会話。一期では島のために自分を犠牲にしたこの二人、大好きなんです。一期の時、この皆城兄妹が好きすぎて作品論を書いたと言っても過言ではない。一期22話の総士と乙姫の最後の会話を思い出した。二人の会話はこれが最初で最後になるのかな。織姫は自分を乙姫と別人と扱ってくれた人にはやさしい。
総士「僕に伝えることがあるのか。
織姫「運命を受け入れなさい」
たとえどんなものでも人と彼らの架け橋になるために。
総士「フェストゥムの世界を経験したが、完全には理解していない。
この体も特殊すぎて同化現象の治療に役立てられなかった」
織姫「あなたの心と力が作り出す未来をたぶん私は見られない。
でも、こうして感じることはできる。
信じていい未来だよ、総士」
総士「僕が信じるのは島のコアの意志だ」
総士「乙姫の時は僕も託すことしかできなかった。
今度はともに未来を見よう」
織姫「行きなさい、総士」
『EXODUS』8話
フェストゥムが人間と共存の道を選ぶための使者として総士を返したのだろうか。総士に与えられた役割は「苦痛と無の使者」だし。ここでの会話から織姫より 総士の寿命の方が長いのかもしれない。織姫は千鶴との会話から最終回近くで島があればまた岩戸に戻る運命か。『EXODUS』では総士もフェストゥム寄りの存 在になってしまい、人間としての皆城家は断絶。
『EXODUS』7話でキールブロックに発生した11本の柱。「11本の柱=ノートゥングモデルの数=EDの蛍の数」という構図になっている。EDの映像のコンセプトは 「いてくれたことへの感謝」。ここでキールブロックで同化された皆城鞘の話が3話に引き続き再び登場。設定上は一期からいたキャラなんだけど、 『EXODUS』で引っ張り出されたということは何かあるのかね。
西尾行美「また、とんでもないものが現れたね」
小楯保「立上さんの分析では人の思考に似たパターンがソロモンに現れたそうです」
西尾行美「皆城鞘の人格が再構成される可能性は限りなく低い。
ミールとコアの共鳴かね」
『EXODUS』8話
一騎「夢か。
平和だった頃の夢が見たい。
この世界が本当に平和だったことがあるかわからないけど、
平和だと信じていた頃の夢を」
『EXODUS』8話
一騎のこの言葉で涙が出てしまった。この作品世界では切実すぎる。残念ながら小説版と『Preface of HEAVEN AND EARTH』で描かれた一騎の夢は暗い。 そして、『EXODUS』は戦いながら平和を求める物語である。
総士「夢じゃない。
そのために日野美羽を送り出し、僕らも島を出るんだ。
本当の平和が訪れるという希望のために」
『EXODUS』8話
ザインとニヒトをインド、シュリーナガルへ送るためのキャリー・スラスターのラテン語のネーミングが興味深い。映像のモニターから読み取ったネーミングの関係は以下のとおり。
マークザイン:VOLUNTAS
マークニヒト:ANiMUS
voluntasの意味は自由意志。
animusの意味は魂、生命力、精神。
これはどう解釈すればいいのかわからない。逆ならそれぞれ欠落しているものになる。一騎は生命力が足りないし、総士はコアの意志に従って生きてきたので自由意志がない。もっと話が進むとわかるのかもしれないので、現時点では保留。
「自由意志」は日本語ではほとんど使わないこの言葉なので、ずいぶんと珍しい言葉を持ってきたと思った。「自由意志」といえばRush「Freewill」を思い出しました。