蒼穹のファフナー EXODUS 第7話「新次元戦闘」

 リソースを計算してシリーズ構成しているなあと思っていたけど、貯めた戦闘シーンのリソースでアバン以外すべて戦闘シーンという回が成立。主人公機の起動で1話使うというのも贅沢。

 

 人間の望みを叶えるミール

弓子「美羽だけは、お願い、美羽だけは」
『EXODUS』7話

 弓子の言葉通り、ミールは美羽だけを助けた。弓子は瓦礫の下だった。
 『HEAVEN AND EARTH』で弓子は自宅の台所で皆城乙姫を見た時にこう言っていた。

弓子「あっ、やめて、美羽だけは、お願い」
『EXODUS』7話

 で、その後の美羽の言葉。

美羽「どこ、ママ、ママ、ママ」
『EXODUS』7話

 ミールは死んだはずの美羽の母をよみがえらせた。それは美羽にとって都合のいい母であった。

弓子「美羽よ、眠っているわ。
   今はまだ力を受け入れるだけで精一杯だから」
『EXODUS』7話

 弓子さん、あぶないと思っていたんだよなあ。冲方のインタビューを読んで油断していたけど、こういう落ちとは。美羽は4歳で母親も失ったのか。不憫過ぎる。

 

 『EXODUS』3話と6話でミールが自らと対話できるエスペラントの望みを叶えていたけど、島のコアが岩戸を出て人間と対話できるようになり、島の子供たちの望みを叶える。

里奈「SB弾だよ、全部波長を変えているのに、なんで届かないの」
零央「もっと早く動け、もっと、早く、もっと」
 彗「武器がない、誰か武器を」
『EXODUS』7話

 戦いの中で具体的な望みを言ったのはこの三人で、それに相応する力を得た。要はザイン化なんですが、リスクは今の一騎を見ればわかるよね。彗が得た力は冲方丁の小説「オイレンシュピーゲル」の「転送開封」を思い出した。

 

システム「警告、パイロットのバイタルダメージが規定値を超えています」
  一騎「まだだ、俺の命は、まだここにある」
  総士「静まれ、亡霊ども。この怪物を支配する力を、僕に与えろ!」
『EXODUS』7話

 ザインとニヒトの起動するために望んだこと。一騎は命、総士は力。一騎はシステム内蔵型、リミッター解除という条件だとザインを起動する生命力さえ残っていなかった。

 

 生と死が対照的に使われ、印象的だった部分。セリフが直接つながっている場面ではないけれど、対照的だと思った。

彗「やだ、死にたくない、姉ちゃん」
芹「なんで、あたし生きてるの」
『EXODUS』7話

 

 一方、「力」という言葉で直接つないだ場面。ここは作家だなあと思った。

織姫「そう。あなたたちが望み、私を目覚めさせたもの。
   あなたたちのための力」
総士「静まれ、亡霊ども。この怪物を支配する力を、僕に与えろ!」
『EXODUS』7話

 

 『EXODUS』2話のマークツェンの腕が同化された描写を見て、今回は痛みの描写を徹底してやるんだなあと思ったけど、7話のジークフリードシステム内での剣司の描写で確定。一期はDVDの解説から受ける印象からすると、アニメでの描写は相当抑えていた印象を受ける。

 盛り上がる場面でのOPの使用はロボットアニメの終盤での定番だけど(ただし、今回は7話/26話)、今回は映像と歌詞のリンクが半端なかった。冒頭の 「Follow Me Follow You」で歌詞の内容と同じく、ニヒトの起動に呼応してザインの起動が描かれた。また立上芹の「島を守る、乙姫ちゃんの島を、絶対に守る」という台詞のあ とに「憎しみは 血を巡って 身体はすり減った」という部分だったのはハマりすぎ。歌詞は2番を使っていたけど、不穏な歌詞の内容が今後、パワーアップの 代償を暗示しているように感じた。こういう使い方を見てしまうとアニメのOP、EDの歌詞は作品の内容を表現したものであってほしい。