なぜ『THE BEYOND』の終わり、つまり『蒼穹のファフナー』の終わりは、冲方丁『蒼穹のファフナー ADOLESCENCE』の冒頭で一騎、甲洋、真矢が話した未来が実現するという形になったのでしょうか。
一期と『THE BEYOND』の違いは以下の通りです。
- 戦争が始まる時、「総士のいない世界」から「総士のいる世界」に変わった。
- 戦争が終わる時、「総士のいない世界」から「総士のいる世界」に変わらなかった。
つまり『THE BEYOND』は「もし戦争を契機に『総士のいない世界』から『総士のいる世界』に変わらなかったら」を実現した物語でした。そのため、『THE BEYOND』での一騎の親友は一期1話で総士が一騎の元を訪れる前と同じく甲洋でしたが、物語の中の時間は進んでいるので、「中学を卒業したら」が「戦争が終わったら」に変わりました。しかし、『ファフナー』のテーマ(子どもが大人になる物語)に変わりはないので、『蒼穹のファフナー ADOLESCENCE』の冒頭で一騎、甲洋、真矢が話した未来が実現した時、つまり一騎、甲洋、真矢が大人になった時、物語が終わったのです。
それでは、なぜ「総士のいない世界」が真となったのか? それが『ファフナー』から視聴者への問いかけです。