【蒼穹のファフナー THE BEYOND】マリスの罪と罰

 『THE BEYOND』12話、こそうしと美羽は母艦オリンポスにいるマリスを見つけ、話しかけた。この時、マリスにはこそうしと美羽の顔が見えていた。

  美羽「マリス」
こそうし「黙って逃げる気か。
     卑怯だぞ」
『THE BEYOND』12話

 こそうしはマリスに以下の言葉を言った後、クロッシングを切った。

こそうし「人類の裏切り者め。
     一生、千鶴さんたちの命を奪った償いをして生きろ」
『THE BEYOND』12話

 以後、マリスにはこそうしの顔は見えなくなり、こそうしの声だけが聞こえた。

こそうし「そうして、反省したら会いに来い。
     お前ほどフェストゥムと共存した人間は他にいないんだ。
     親友として記録に残してやる」
『THE BEYOND』12話

 

 『THE BEYOND』2話、こそうしは竜宮島の外の世界を知りたいと思い、竜宮島の外の世界に住む人と無線での交信を試みた。

こそうし「僕は竜宮島の皆城総士。
     誰か応答してください。
     誰か聞いていませんか」

  一騎「知りたいか。
     真実を知りたいか」
『THE BEYOND』2話

 こそうしの呼びかけに応じたのは一騎だったが、マリスが海神島からこそうしを連れ去った時、マリスはこそうしの記憶を改変したため、こそうしにとっては全く知らない人だった。それを象徴するかのように、こそうしと一騎はお互いに顔を見ることのできない無線で会話をしていた。

 

 『THE BEYOND』2話のこそうしと一騎が無線を使って会話する場面から、「音声のみで話す=知らない人と話す」を意味していることになり、こそうしはマリスとのクロッシングを切り、音声通話に切り替えたということは、マリスの親友であるこそうしはいなくなったということを意味します。「親友として記録に残してやる」というこそうしの言葉から、マリスに対する感情をすべて消し、マリスが親友だったという記憶だけを持つこそうしになったのです。

 海神島で生まれ育ったこそうしの記憶を改変し、一騎についての記憶を消したマリスに対して、こそうしはマリスの親友だったこそうしがいなくなるという全く同じことをするという形でマリスに罰を与えたのです。マリスがこそうしという親友がいないことを理解した時、マリスはこそうしの記憶を改変した意味、つまり罪を理解することになります。