【蒼穹のファフナー THE BEYOND】大人になる

 『蒼穹のファフナー』は一期でファフナーに乗った子どもたちが大人になる物語でした。

 

●一騎

 一騎が総士の左目を傷つけるまでの2131年から2141年までの10年間、一騎に一番近い存在は総士でした。しかし、一騎が総士の左目を傷つけた後(2141年)からフェストゥムが竜宮島にやってくるまで(2146年)の5年間、一騎に一番近い存在は真矢でした。総士と真矢は一騎の子供時代そのものであり、大人になる時に思い出にするものでした。一騎は総士の灯籠を流し、真矢のいる竜宮島から旅立った時、大人になりました。


 

真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
   ここで帰る場所を守ってるね。
   たまには帰ってきてね、竜宮島に」

甲洋「行こう」
一騎「ああ」
『THE BEYOND』12話

 

●真矢

一騎「遠見は昔から翔子と仲良かったな」
真矢「うちの病院にいつも翔子が来てたから」
ドラマCD『NO WHERE』

 真矢が物心ついた時から、翔子がいなくなる(2146年)まで、真矢に一番近い存在は翔子でした。翔子がいなくなった後(2141年)から、『THE BEYOND』12話で一騎が旅立つまで(2156年)の15年間、真矢に一番一番近い存在は一騎でした。翔子と一騎は真矢の子供時代そのものであり、大人になる時に思い出にするものでした。『EXODUS』21話で真矢は翔子に別れを告げ、『THE BEYOND』12話で竜宮島にいることを選んだ時、大人になりました。


 

一騎「遠見、一緒に来るか」
真矢「えっ。
   そう言ってくれると思わなかった」
真矢「私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
   ここで帰る場所を守ってるね。
   たまには帰ってきてね、竜宮島に」
『THE BEYOND』12話

 

 剣司と咲良は結婚した時、つまり一緒に生きることを選んだ時、大人になりました。一方、一騎と真矢は別の場所で生きることを選んだ時、大人になりました。人間として生き残った剣司、咲良、一騎、真矢の4人が大人になった時、物語は終わりました。