『THE BEYOND』第7~9話先行上映時に公開しなかった『THE BEYOND』第7~9話の感想です。
・未来を感じる
織姫「あなたの心と力が作り出す未来を、たぶん私は見られない。
でも、こうして感じることはできる」
『EXODUS』8話
一騎は千鶴の死後、史彦が再び歪まない器を作れるようになる史彦の姿を直接、見ることはできないが、歪まない器を作れるようになる未来を感じることはできた。そのため、一騎は史彦が未来に必要な言葉を残した。
一騎「父さんなら乗り越えられる。
悲しみも憎しみも怒りも。
やさしさだけを残せる」
『THE BEYOND』8話
・未来を見る
一騎は自分がいなくなった後の史彦と真矢を心配していたが、真壁家でその様子を垣間見ることができた。
一騎は真矢がこそうしの作った食事を持ってきて史彦に渡すという光景を見た。
真矢「急にすみません。
これ、よかったら」
史彦「君の手製かね」
真矢「いいえ、総士くんが」
『THE BEYOND』8話
一騎はこの時、自分がいなくなった後、史彦はこれまでと同じように遠見家でご飯を食べるであろう未来を見ていたのである。
真矢はシュリーナガルから竜宮島に戻る旅路で大切な人を守るために人を殺してしまい、ずっと苦しんでいた。
真矢「あたしも母のようになりたいと思いました。
難しいことですけど」
『THE BEYOND』8話
自分の進むべき未来を見いだせなかった真矢は、母、千鶴の死後、真矢は母のように生きるという新たな目標を見出した。一騎はこの時、千鶴のように生きていく真矢の未来の姿を見たのである。
・言葉
『EXODUS』で真矢が必要としている言葉を言ったのは総士だった。
総士「第三アルヴィスのコアだった存在か」
真矢「あたしのお父さんのせい。
ミツヒロも人類軍もきっと来る。
あのコアに支配されて」
総士「君が背負う必要はないんだ」
真矢「わかってる。
ありがとう」
総士「わかっちゃいないさ」
『EXODUS』25話
だが、総士は『EXODUS』26話でこの世を去ってしまった。義務感からファフナーに乗った真矢はなかなかファフナーから降りられなかった。
真矢「あたしが戦うから、お母さんもお姉ちゃんも誰にも責められずにいるんだよ」
ドラマCD『NOW HERE』
総士「確かに彼女の動機は知ってる。
義務感と孤独だ」
一期21話
この世を去った総士に変わり、一騎が真矢がファフナーを降りる時に必要であろう言葉を言った。
一騎「遠見は十分やった。
ファフナーを降りても、誰も文句は言わない。
父さんも千鶴さんも」
『THE BEYOND』8話
・一騎と真矢
一騎は真矢が戦うことを受け入れたため、もう真矢の代わりに自分が戦うとは言わなかった。
一騎「遠見は十分やった。
ファフナーを降りても、誰も文句は言わない。
父さんも千鶴さんも」
『THE BEYOND』8話
一方、真矢も一騎がファフナーに乗ることを受け入れたことで、一騎を守りたいという感情はなくなり、真矢は最後まで一騎と一緒にいることを望むようになった。
真矢「ずっと乗っていられたいいのに」
『THE BEYOND』8話
しかし、一騎にとっての真矢とは自分がいなくなった後も生き続けてほしい人だった。
一騎「遠見は俺のこと覚えていてくれる」
真矢「たとえどんなに変わっても、一騎君のこと覚えてるよ」
一期10話
結局、一騎と真矢は最後まで同じものを見ることができなかった。一期のエンディングテーマである “Separation” の歌詞は一騎と真矢の関係そのものだった。