「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第4~6話の初見時の感想 Part2

 『EXODUS』と『THE BEYOND』の仕掛けがうっすらと見えてきた状態で『THE BEYOND』第4~6話を見ることになりました。

  • 見た目にだまされず、主人公たちはこそうし(2151年生まれ)、ルヴィ(2151年生まれ)、美羽(2147年生まれ)というお子様だということを頭に入れて見ました。
  • 『THE BEYOND』4話、ファフナーの動きがさらに人間に近くなっていく。ツクヨミが跳ねるシーンが好き。
  • 『THE BEYOND』5話、海神島の海岸にグリムリーパーの上半身だけで姿を現す場面が美しい。
  • 総士の声で真矢に「そうとも限らないぞ」と言うシーンにはびっくりした。
  • 『THE BEYOND』の映像的なチャレンジは夜の闇、つまり黒を描くということ。完結した暁にはドルビーシネマで上映してほしい。
  • マークニヒトのコックピットに竜宮島の座標が表示される場面はユニコーンガンダムを思い出した。ユニコーンガンダムと違い、ファフナーでは座標が常に移動している。
  • 史彦が亡くなると思っていたので、千鶴が犠牲になったのにはびっくりしました。さらに湖に落ちていく史彦を見て、原初の海、羊水を思い出す映像が頭に浮かび、混乱した状態でエンディングを聴いていました。

 泣く余裕もなく、混乱した状態で初見時は終了。

 

 最後に見た映像は以下のような意味だったと推測。

 一期と『EXODUS』で親に赤紙を渡す、つまり子どもをパイロットにしたのは司令官である史彦と子どもを作り出した千鶴だった。しかし、自然受胎で生まれる子どもがファフナーのパイロットになれるようになったため、もう人工的にファフナーのパイロットになる子どもを作る必要はなくなった。

 マリスが艦内にフェストゥムを忍び込ませ、CDCにいた人たちはアショーカの根元に逃げたが、そこにもフェストゥムが追ってきた。フェストゥムが攻撃した時、千鶴は史彦を守るためにアショーカの根元にある湖に落とし、千鶴自身はフェストゥムの攻撃の犠牲になった。千鶴は子どもをファフナー・パイロットにしたという罪をその命で償ったということになる。史彦が落ちた湖はエメリー、総士、マークニヒトが死に、ルヴィ、こそうし、マークニヒトが生まれた場所である。史彦は人間、フェストゥム、ファフナーが死と生を体験した場所にある水に浸かることで一度死に、つまり子どもをパイロットにした罪を償い、湖から出ることは罪を償った人間として生まれ直すことを意味しているのではないだろうか。