『THE BEYOND』第7~9話の先行上映前に『THE BEYOND』第1~6話を見直していた時の感想。
・理由は不要
レガート、セレノア、フロロ、マリスはマレスペロから「偽竜宮島が平和である理由」を教えられていないが、「偽竜宮島が平和である理由」を知らないことに何ら疑問を感じていない。
レガート「でも父さんは平和が好きだ」
セレノア「私も」
フロロ「あたしも」
マリス「僕も」
こそうし「でも敵が来たら戦わないと」
セレノア「大丈夫。
ここはずっと平和だもの」
『THE BEYOND』2話
こそうしが偽竜宮島が平和であることを理解するには、「偽竜宮島が平和である理由」つまり「偽竜宮島が敵が来ない理由」が必要だった。
こそうし「なんでわかるのさ。
外の世界がどうなっているのか誰も知らないのに」
『THE BEYOND』2話
しかし、レガート、セレノア、フロロ、マリスには「偽竜宮島が平和である理由」を知らないことに何ら疑問を感じていないため、「偽竜宮島が平和である理由」が必要だというこそうしの問いかけそのものが理解できなかったのである。
レガート「知る必要はないだろう」
マリス「平和ってこと以外に何が知りたいんだ」
『THE BEYOND』2話
・操とこそうし
操は自分の感情に共感する存在を探していた。
操「ずっと探してたんだ。
俺以外に空がきれいだって思う存在を」
『HEAVEN AND EARTH』
操は「きれい」という自分の感情に共感できる総士に出会った。
操「そしたら彼がいた」
『HEAVEN AND EARTH』
一方、こそうしは「きれい」という感情ではなく「あの向こうにあるものを知りたい」という疑問に答えてくれる人を探していた。
こそうし「きれいだな。
あの向こうには何があるんだろう」 『THE BEYOND』1話
フェストゥムであるレガート、セレノア、フロロと新国連の支配する世界に生まれ育ったマリスにはこそうしの疑問に答えることはできなかった。
こそうし「外の世界がどうなっているのか誰も知らないのに」
レガート「知る必要はないだろう」
マリス「平和ってこと以外に何が知りたいんだ」
フロロ「だいたいどうやって知るのよ」
こそうし「あれだ」
『THE BEYOND』2話
部屋の中でこそうしは答えを得るために必要な道具(無線機)を見つけ、疑問に答えることのできる人を探し始めた。
こそうし「こちら竜宮島。
応答願います」
こそうし「誰か応答願います」
『THE BEYOND』2話
そして、自分の疑問に答えてくれる人を見つけた。
一騎「知りたいか。
真実を知りたいか」
『THE BEYOND』2話
フェストゥムは自分の感情に共感する存在を探していたのに対して、人間は自分の疑問に答えられる人を探していたということになる。