「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第1~3話の初見時の感想 Part2

 「蒼穹のファフナー THE BEYOND」1~3話の初見時のネタバレありの感想です。本来ならこちらを先に公開するべきだったのですが、1~3話の感想を書き終わるまでまとめられませんでした。

 

 初見時、一番印象に残った台詞はこれです。

こそうし「あとは操縦マニュアルがあれば」
『THE BEYOND』3話

 この台詞を聞いて心の中で「総士、お前はアムロか!」と大爆笑していました。

 

 一騎がギガンテス型の攻撃を無に還す時、マークレゾンの同化と同じやり方をしていた。

 

 『THE BEYOND』1話の戦闘シーンのBGMがこれまでとは違う感じの曲(死命)を使っている。意図的に変えたのかな。

 

 一騎が空を見上げて「総士」と言った直後、一騎は消滅。乗っていた機体はウォーカーのフィールドに飲むこまれるシーンを見て、ロケットが発射されたことを知り、一騎は総士を助けられなかったショックで力付きたように見えてしまった。

 

 マリスがこそうしと一緒に連れ去った二人の子どもは2話以降には未登場。どこに行ったんだ。パンフを見ると嫌な予感しかしない。

 

 EDは『EXODUS』の2クール目と同じく、エレメントたちの世界。ボレアリオスがエレメントの住処であることを示している。こそうしと実の親である総士との関係を示唆しているように感じた。

 

 こそうしの両親が道生と弓子の姿をしているとは思わなかったのでびっくりした。

 

 偽りの竜宮島で一騎はウォーカーと戦った時、ウォーカーの右腕に絡め取られてしまった。その時、一騎はウォーカーの右腕を同化して難を逃れるのだが、同化したのが右腕の付け根までだった。『EXODUS』21話、右腕の付け根まで同化されて失った一騎を思い出した。

 

 記録映像という形にせよ、一期26話の蒼穹作戦の様子がHDで描き直されたのは嬉しかった。

 

 海神島のコア、ルヴィ・カーマはこそうしと同じ場所、同じ日に命を得たと言っていたけど、外に出たのはいつなのだろうか。ルヴィ・カーマのそばにはディラン・バーゼルがいたけど、パペットとして作られた人と同一人物なのだろうか。

 

 こそうしがマークニヒトのコックピットで総士が残したメッセージを聞き、過去と共鳴した場面は演出も素晴らしかったが、総士がこの世界にいないことを実感し、涙が出てしまった。あと、総士はあすなろ抱きが好きだなあ(笑)。

 

 『EXODUS』では「難民」が当時の世界情勢とリンクしていましたが、今回は「子育て」と「人手不足」が今の日本社会とリンクしました。

 

 一騎と真矢の関係はやはり『EXODUS』でケリが着いていた。結局、一騎と真矢は生き別れという結末に。今の一騎と真矢と同じ時間軸には生きていないし、同じ視点で世界を見ていない。

 

 今回、戸惑った固有名詞はエレメント。乙姫(フロロ)が一騎に「三人のエレメントの一人」(※1)と言ったことで、エレメントが一騎、甲洋、来主操の3人を指していることはすぐにわかりましたが、本編だけではその意味はつかめなかった。一期同様、『THE BEYOND』も専門用語は物語の中で説明せず、別媒体(『THE BEYOND』はパンフレット)で説明するという作りになっていました。ただし、一期はアニメ雑誌とネットにあった竜宮島回覧板(※2)と誰でも入手しやく見やすい場所に掲載していましたが、『THE BEYOND』は劇場で売っているパンフレット。公開1週間後に通販を開始しましたが即完売で、入手が難しい。

 

 「蒼穹のファフナー THE BEYOND」PVで機体名が公開されていましたが、今回は予備知識なしで見たいという気持ちが強く、使われている単語を調べるということは一切しませんでした。とは言っても、Specter以外は知っている単語でしたが(※3)。Specterは見た後、辞書で意味を調べました。

Specter:[文]幽霊、亡霊 (ghost)
『ウィスダム英和辞典』第3版

 スペクターのSDPは本編で甲洋が説明してくれたので、瞬時で納得。ところで誰が乗る機体としてマークアイン改〈スペクター〉(※4)を新造したのでしょうか。

 

 

※1 『THE BEYOND』2話、乙姫(フロロ)の台詞。

※2 XEBECのサイトで公開されていたページですが、現在は削除されています。閲覧方法は竜宮島回覧板の閲覧方法を参照。

※3 すべて10代の頃、洋楽で知った単語でした。グリムリーパー (Grimreaper) はイギリスのヘヴィメタルのバンド名、アバドン (Abaddon) はEmerson, Lake & Palmerの「Abaddon’s Bolero(邦題:奈落のボレロ)」、アズライール (Azrael) はThe Niceの「Azrael Revisited」。

※4 Google IMPでスペクターを変換したら「冥闘士」が出てきてびっくりした。