『THE BEYOND』4巻購入後、『THE BEYOND』10~12話を見直した時の感想です
●ブックレットの鼎談
- 役者に役を演じるためのヒントを与えた方がいいのではと思ったこともあるのですが、ブックレットに掲載されていた鼎談を読んで、視聴者と同じように役者も自分で考えて答えを出す方向にしたのは正解だったと思うようになりました。
- 能戸総監督は冲方丁と同じ視点で物語を見ていると感じました。
- 鼎談で用意された質問に対する答えが自分とかなり違うので、自分とは違う視点から見ている人の考えを知ることができました。
●3ヶ月ぶりに10~12話を見た時の感想
劇場の上演時には最後までキャラクターの感情をつなげることができない部分があったのですが、映像のない状態で3ヶ月間考え続けた結果、描写を読み取ることができるようになったので、キャラクターの感情がつながりました。
●自分のための家族
マリスは美羽のための家族を作ったが、美羽には拒否されてしまった。
美羽「マリス、何を連れてきたの」
マリス「総士と君のための家族だよ」
こそうし「えっ」
美羽「違う。そんなの違うよ」
『THE BEYOND』5話
エレメントが偽竜宮島を消した後、マリスはセレノア、レガート、ケイオスと一緒に行動するようになったことで、いつしか家族になっていた。美羽のために作った家族はめぐりめぐって、最終的にマリスのための家族になっていた。美羽は母を失った後も千鶴と真矢という家族がいたので、新しい家族を必要だったたのはマリス自身だったのかもしれません。
●未来を選ぶ
夏祭りの後、喫茶楽園を訪れたカノンの前に一騎が現れ、一騎はカノンに未来を選ばせた。
一騎「行こう、カノン」
カノン「私は、その未来を選べない。
お前といられる未来があった。
それだけでいいんだ」
『EXODUS』17話
カノンは一騎と一緒に生きるという未来を選ばなかった。
竜宮島に帰った後に行われた祭りの後、一騎と真矢は喫茶楽園を訪れた。一騎はそこで真矢に未来を選ばせた。
一騎「遠見、一緒に来るか」
真矢「そう言ってくれると思わなかった。
私じゃ一騎君のいる場所には行けないから、
ここで帰る場所を守ってるね」
『THE BEYOND』12話
真矢はカノンと同じく、一騎と一緒に生きるという未来を選ばなかった。