「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第10~12話を見終わって

 2019年11月7日から2年かけて『THE BEYOND』を理解していったので、『THE BEYOND』10~12話を見たことで物語の全体像をほぼ把握しました。そのため、今の私のメモを公開すると作品を見終わった人の余韻を削ぐものになってしまうので、簡単な感想を公開します。

 

・今の心境

 疑問点に対する回答をもらって物語が終わったので、今は清々しい気持ちです。

 

・真実を知りたいか

 『THE BEYOND』10~12話は思ったよりも引っかかる部分が少なく、スムーズに物語が終わった、と感じました。ということは、物語の世界に疑問を抱き、真実を知りたいと思った人が、自分の意思で真実を探しに行くという形になっているのだと思います。(『THE BEYOND』12話ラストの一騎と甲洋の旅立ちがそれを暗示しています。)

 

・一騎の役割

 『THE BEYOND』1~3話を見た後、物語の構造がワーグナーの楽劇『ジークフリート』に近いと感じ、『THE BEYOND』と『ジークフリート』を対比させる形で物語を分析していきました。こそうし=ジークフリートなので、一騎の役割はヴォータンだと思いました。ヴォータンはジークフリートに負けて物語から去るので、一騎もこそうしに負けて物語から去ると考えました。『THE BEYOND』を読み解く時、『ジークフリート』のリブレットが参考にしました。

 

・パルジファル

 私にとって、『ファフナー』を理解すること=ワーグナーの舞台神聖祝典劇『パルジファル』を理解することでした。『パルジファル』を理解するためにはキリスト教と仏教を理解する必要があるのですが、私は長年、キリスト教の考えを理解することができませんでした。しかし、『ファフナー』を通して、キリスト教の考えを理解したことで、道がひらけました。

 

 後日、『ファフナー』を理解するために使った参考資料の一覧表を公開する予定です。作品を理解した私にできることは、ここに至るまでの道を示すことです。