「蒼穹のファフナー THE BEYOND」第10~12話の初見の感想(2019年)

 『蒼穹のファフナー THE BEYOND』第10~12話の初見時の感想です。私が『THE BEYOND』のラストを知ったのは2019年11月7日であるため、この日に書いた文章を初見時の感想として公開します。

 

 『EXODUS』で一騎たちは大切なものと別れを告げることで、大人になった。これが『THE BEYOND』では視聴者に拡大され、一騎と総士という大切なキャラクターと別れることで、私たちは大人になるのです。同時に一騎と総士がこの世から去ったことで、一騎と総士の物語は神話になって語り継がれることになります。一騎と総士が生きた証、すなわち物語はファンにとっての形見であり、一生大事にするものとなります。私たちはアニメを最初から見始めればいつでも愛したキャラクターと再会することができます。

「だけど、また本を最初から読みはじめれば、みんな帰ってくるんだよ」
ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』(※1

 

※1 ジーン・ウルフ『デス博士の島その他の物語』(国書刊行会)より引用。