「月刊少年シリウス」2018年1月号

 2018年1月号で描かれているのは一期10話ラストのCDCでの会話(アニメでは総士と史彦の二人のみだが、コミカライズでは溝口もいる)から、11話Aパート最後まで。道生とカノンは次号に登場となります。

 

・春日井夫妻のその後

 アニメで春日井夫妻はこの会話を最後に物語から消えていった。

島民「春日井さん家、ご夫婦で退島したそうよ」
島民「いくらファフナーの責任をとるからって出て行くこともないのにね」
島民「この戦時下でどこに住むつもりなのかしら」
一期9話

 コミカライズでは新国連のスパイだった春日井夫妻を狩谷が島の外に連れ出すが、途中、洋上に置き去りにしていった。が、その時、目の間に新国連の船が現れた! アニメでは島を出た後の春日井夫妻のその後について語られていないので、その末路がどう描かれるのか楽しみにしています。

 

・近未来の物語

 山野辺脚本の日常描写では時折、ファフナーが放送された頃(2004年)の時代性を感じる言葉が登場する。最初に作品の雰囲気に合わないと思った言葉は一期2話の「コスプレ」(一騎の台詞)だった。次に違和感を感じた台詞は一期11話で剣司が発した「駆け落ち」である。コミカライズで一騎が初めてシナジェティック・スーツを着る場面はノベライズに準拠したため「コスプレ」という言葉は使われていない。しかし、一期11話、教室で剣司、衛、咲良が会話するシーンはアニメに準拠しているため、「駆け落ち」という言葉はコミカライズにも登場する。もっとも時代性を感じるのは「駆け落ち」という言葉ではなく、そこに至るまでの剣司の言い方も含めた台詞回しである。

剣司「う、うっそぉおおーー!!
   そんっっな関係だったのかぁ、あの二人!!
   許されぬ恋!
   年の離れた二人の選択した道はーー…
   か け お ち」

 竜宮島は昭和を思い出すノスタルジックな日本の町並みと生活習慣が再現されているが、2146年という近未来を舞台にした物語であるということを忘れてはいけない。山野辺脚本では竜宮島の住民の価値観を作品が作られた2000年代前半の日本と同じものとして描いているが、ファフナーは22世紀の物語であり、私はその世界に生きている人々の価値観は現代とは同じではないと考えているので、どうしてもこの作品が作られた時代を反映した台詞回しに違和感を感じてしまう。

 

P.S. これを書いている2017年にはコスプレという言葉はニュースで普通に耳にする一般的な言葉になりましたが、今でも2004年に見た時に感じた印象が残っています。