前号のドラマCDの内容から一転して一期9話の話に戻り、9話ラストの総士のモノローグで締めて終了。ただし、この時点で甲洋の両親の退島は描かれていない上に、エピソードが大幅に組み替えられているので、アニメとはかなり印象が異なる。
・溝口の行動
アニメ:道で狩谷先生と会う → 史彦の家に行って話す
コミカライズ:史彦の家で話す。
道で狩谷と会う → 狩谷は海岸で一騎と総士の会話を聞く
コミカライズでは狩谷は道で溝口と会って言葉を交わした直後、海岸に行き、そこで一騎と総士の会話を聞くという流れになっている。
・史彦と溝口の会話
アニメの脚本に冲方丁の参加する前なので、台詞回しにまどろっこしいところがあるのだが、コミカライズでは台詞が簡潔になり、読者に提示される情報が整理されている。
溝口「どうする気だ。
ぶっちゃけた話、島にどれくらい入り込んでいると思う。
まとめて買ったらどうだ」
溝口「そんなこと言っちゃって。
いくら泳がせてたからって公蔵だったら即ばっさりだぞ」
一期9話
アニメの台詞だと、まだ島に狩谷の部下が残っている雰囲気だが、コミカライズでは狩谷の部下が島にいないこと明確にしていた。
溝口「まぁ もう
センセイの駒は
いないはずだ」
溝口「バレねえように
あの島で
みんな消してる
後は――」
・4人の後輩組
『HEAVEN AND EARTH』でパイロットになる後輩4人の初登場は一期9話で里奈、一期10話で芹と広登という流れだったが(一期の時点ではモブだった暉の初登場は15話)、コミカライズでは一騎、剣司、衛、咲良のシュミレーション訓練を見学するパイロット候補生として登場。里奈、芹、広登の3人はシュミレーション訓練を見た感想を一言ずつ言っているのだが、暉は無言というのがミソ。その結果、里奈が中学校の下駄箱で真矢に声を掛けるシーンはカットされている。
個人的にはアニメの名ありの脇役キャラとして登場して、気がついたら存在感が増していたという流れが好きだったので、この改変はちょっと残念。
読み終わった直後に頭をよぎったのは7月22日に開催された冲方サミットでのコミカライズの担当編集者の言葉「これから巻いていくけど」だった。全然巻いてないじゃん!
なお、今月号は少年シリウスのサイトでの試し読みの対象になっていません。