【物語の読み方】物語から脱出

 『蒼穹のファフナー』という物語の終わりかわからなかったため、過去に「これで物語が終わった」と感じる瞬間が何度もありました。しかし、それらはすべて通過点に過ぎず、2024年2月29日、私の中で『蒼穹のファフナー』が完全に終わりました。

 

 『EXODUS』26話を見終わった時の疑問は「この物語のテーマは何なのか?」、「なぜ物語は『EXODUS』で終わらなかったのか?」というものでした。これは『THE BEYOND』を最後まで見ると解決する疑問であり、私は2019年10月26日に『THE BEYOND』12話を見終わったのと同じ状態になったため、その時、解決しました。しかし、疑問が一つ解決した瞬間、「なぜ2019年10月26日の経験が私を『THE BEYOND』12話を見終わったのと同じ状態にしたのか?」という新たな疑問が浮かび上がってきました。

 2019年10月26日に私が経験したものは、私を『THE BEYOND』12話を見終わったのと同じ状態にするだけでなく、私を物語の中に入り込ませ、登場人物が考えていることを知るための鍵でした。そのため、私は物語の傍観者ではなく物語の登場人物そのものになって、物語を見ることができるようになりました。これこそ、登場人物の心の中にある本当の考えを知る方法でした。

 『THE BEYOND』の一騎、こそうし、真矢の考えを理解した時、『蒼穹のファフナー』という物語が完全に終わりました。物語が終わった時、頭の中に浮かんだ言葉は以下のようなものでした。

「一騎とこそうしの視点で『THE BEYOND』を最後まで見た時、物語は終わらなかった。しかし、真矢の視点で『THE BEYOND』を最後まで見た時、物語は終わった。つまり、視聴者のアバターとしての主人公は真矢なので、真矢の視点で『THE BEYOND』を最後まで見ると、物語は終わるのです」