「蒼穹のファフナー」1話を見直した感想(2023年12月)

 2023年12月22日~2024年1月5日までYouTubeで配信していた一期1話を見た時、初見時の感想を思い出したので、書いてみました。

 

 一期1話は子どもたちが学校に向かう場面から始まったので、物語開始時の時間は朝でした。その後、船で竜宮島に帰ってきた総士が教室に入ってきます。総士が教室に入る前に時計を写したカットがあり、時間は2時25分を示していました。

 しかし、このカットは印象に残りませんでした。総士の同級生は誰ひとりとして総士が教室に来た時間について突っ込みませんでした。そのため、総士が教室に入ってきた時に聞こえるチャイムの音は始業前のものだと思い込み、総士は授業が始まる前に教室に入ってきたと考えました。真矢の「授業が終わった途端、近藤君と出てったわ」という台詞とその後の一騎と剣司のシーンは意味が理解できず、狩谷がシェルターに避難した子どもたちに言った「ごめんね、ちょっと自習してて」という台詞が始業前という私の思い込みを確実なものにしてしまいました。この後、真矢は翔子の家に向かいますが、真矢は緊急事態が起きた後、シェルターに避難するのではなく、学校を休んで自宅にいる翔子の元に向かったと考えました。

 その後、一期1話を何度か見た後、真矢の「授業が終わった途端、近藤君と出てったわ」の意味を理解した時、自分が考えていた作品内での時間(始業前)と物語が設定している時間(放課後)のズレに気がつきました。

 総士が教室に入ってきた時、同級生が放課後であることを示す台詞があれば、始業前だと思い込むことはなかったと思います。そのため、時間の描写があまりうまくない作品という印象が残りました。