「蒼穹のファフナー」第10話の感想

 現在、GYAO!で一期が週2回(月・木)のペースで配信されています。配信期間が2週間あるので、時間のある時に2、3話まとめて見ています。10話を見た後の感想。

 

・同化欲求

 かつて総士は一騎と一緒にいなくなりたいと思い、実際に行動してしまった。

総士「ぼくは初めからどこにもいないんだ。
   だったら、お前と一つになれる場所に帰りたい、一騎」
一期15話

 一騎は総士の見知らぬ行為(同化)に恐れをなし、それを拒んだ時、総士の左目を傷つけてしまった。

 

真矢「たとえどんなに変わっても、一騎君のこと覚えてるよ」
一騎「ありがとう」
一期10話

 この後、気分の悪くなった一騎は真矢と別れ、その直後、手のひらから同化結晶が出てきた。一騎の真矢が自分を理解してくれたという気持ちが同化結晶という形で現れてしまった。

 一騎は総士を理解するために刈谷由紀恵と島を出ることを決意した後であり、この時、一騎は総士しか見えていなかった。一騎は真矢に本心を吐露して安心してしまったが、その一騎の本心を聞いた真矢は一騎がわからなくなってしまった。

真矢「一騎君、あなたはいまどこにいるの」
一期10話

 総士だけでなく一騎も相手の気持ちを考えることなく、一方的に同化欲求を抱いてしまった。つまり、善意で人間を同化しようとしたフェストゥムと同じように相手にことを考えていなかったということになる。いみじくもフェストゥムがこのことを総士に指摘していた。

フェストゥム「お前は真壁一騎に対してフェストゥムと同じことをしようとした」
一期23話

 

 その一方、人間である総士と一騎とは対照的に人間の言葉を話すことのできるスフィンクス型フェストゥム、その後、ミールのコアに転生した来主操は同化したい相手に対して同化する前にお伺いを立てていた。

操「俺に君たちのコアを同化させて」
『HEAVEN AND EARTH』

操「ねえ、助けたんだから君を同化してもいいよね」
『EXODUS』22話