「太陽と月」作曲裏話

 コミュニティFM局、すまいるエフエムで木曜日24:00~24:30に放送されている「すまいるシンジケート(@ssfm767)」の7月9日放送分は 折倉俊則(作曲家)との石井真(声優)がゲストでした。折倉俊則はキャラソンの「太陽と月」と「CHAIN OF LIFE」の作曲者。『蒼穹のファフナー EXODUS』のDVD/BD2巻の特典の「太陽と月」の作曲の経緯、それを受けて石井真がどういう心境で歌ったのという部分のみを書き起こしました。

 

折倉 一番に最初のデモを出した時にはリズム、テンポとサビはこの完成形のほぼままだったんですけど、AとBメロが結果的にめちゃくちゃ明るくなっているじゃないですか。真逆だったんですよ、実は最初、指定が。
石井 えっ逆、明るくない?
折倉 暗いっていうか、短調、マイナー調のオファーだったんですよ。
M.C.YASUDA テンポとか。
折倉 テンポは一緒、リズムも全く一緒。で短調、マイナー調だったんですよ。で、そう言われていたのでそのデモを出したんですよ。で、その後に、これがそのデュエットのキャラソン決まりました。ただし、AとBを明るくしてください、というのが途中で来たんですよ。 で、もう全体として、ちょっと格好いいというか、まあなんだろうなあ、マイナー調とまではいかないけど、こうスタイリッシュな感じでまとめていたところに、AとBだけ逆の方向にして下さいというのが途中で入って、うわーと思って、すごい試行錯誤して、直して出したのが現状の曲。
M.C.YASUDA なるほどね。
石井 たとえば、最初に出したものとしては、折倉さんとしてもその作品のイメージに合っているなって。
折倉 まあ、現状よりはすぐイメージがつながる感じで出していますよね。
石井 じゃあ自分の中でも折り合いつけるのが結構難しかったんじゃないですか。
折倉 うーん、すごい大変でしたね。
石井 じゃあ苦心したんだね。
折倉 石井さんもそうですけど、作る側はみなさん結構、大変な思いでやられたんじゃないかと。
 
折倉 太陽と月が完成してミックスデータを頂いて、それはそれでちゃんとハマっているんですよ、この歌と曲調が。もうホントにそういうアイドルグループの曲みたいに、ちゃんと聞こえているから、元の一騎とのズレとかいうよりも、ハマっている方の、そのなんてだろう、ポジティブさというか、そっちの方が強く聞こえましたね、完成形は。
 
石井 世界観というよりも、もしこの二人がこういう世界で歌ったならばねということで僕らも当たらせてもらったから。となるとポジティブになっていく。
 
石井 本編で二人がああやって歌うことはまずないから。