●あなた(人間)と私(フェストゥム)
『EXODUS』で乙姫と総士(フェストゥム)は「人間の望みをかなえることで、自分の望みもかなう」ということを示していた。
・芹と織姫
あらゆる物を同化してしまう芹はアルヴィス内の一室に閉じ込められた。ファフナーに乗る時以外、一人きりで外に出られないことを悩んでいた。
芹「わたし、このままずっと、
ファフナーに乗る時以外一人なのかな。
外を歩いて、青い空が見たい」
『EXODUS』16話
そんな芹に織姫が手を貸した。
織姫「できるわ。
わたしと一緒なら」
芹「えっ」
織姫「お祭りをするって。
行きたいなら私と行きなさい。
同化を抑えてあげる」
『EXODUS』16話
織姫が外に出たいという芹の望みをかなえることで、芹と一緒にいたいという織姫の望みもかなえられることになった。
織姫「まだ出られないみたいね」
芹「織姫ちゃん。
ごめんね、きっとすぐ出られるから」
明日また虫捕りしようね」
織姫「魚釣りと海水浴も」
『EXODUS』12話
・総士と一騎
一騎は夢の中でカノンと話した後、自分の一部なので切る気しないと言っていた髪を切り始めたが、うまく切ることができなかった。
総士「なにをしてるんだ」
一騎「髪を切ろうと思って」
総士「切る気がしないんじゃなかったのか」
一騎「自分だけ命を守ってる場合じゃない」
あれ」
『EXODUS』18話
その様子を見た総士は一騎の髪を切ることにした。
総士「仕方ない。
散髪というものを教えよう」
『EXODUS』18話
総士が髪を切りたいという一騎の望みをかなえることで、髪を切ってほしいという総士の望みもかなえられることになった。
総士「伸びたな、切ったらどうだ」
一騎「これも俺の一部で、
生きてるって思うと切る気がしないんだ」
総士「そうか。
少々鬱陶しいな」
一騎「お前が言うな」
『EXODUS』3話
●海神島の人々(人間たち)と私(フェストゥム)
『EXODUS』でフェストゥムは「人間の望みをかなえることで、自分の望みもかなう」ということを示していたが、『THE BEYOND』で操(フェストゥム)は「人間たちの望みをかなえることで、自分の望みもかなう」に拡大された。
操は戦い出るたびに、海神島にいる母、容子が心配で仕方なかった。
操「このままじゃお母さんが危ないよ」
『THE BEYOND』7話
甲洋「敵の大半が島を離れた。
島に来るのは俺たちを足止めする群れだ」
操「どうするの。
お母さんが危ない」
『THE BEYOND』9話
甲洋はフェストゥムである操に「海神島を守ってほしいという海神島の人々の望みをかなえることで、母を守りたいという操自身の望みもかなう」ということを教えていた。
甲洋「俺たちが下がれば、反撃の術を失う。
ここで敵を防ぐぞ」
『THE BEYOND』7話
甲洋「来主は動くな。
敵を止める群れが必要だ」
『THE BEYOND』9話
操が甲洋の言葉に従ったことで『THE BEYOND』7話と9話の戦闘で海神島は敵の侵攻を食い止めることができた。