『EXODUS』でカノンが得た超次元現象(SDP)について、公式サイトとBD/DVDの解説書では以下のように説明されていた。
戦闘時の超次元現象(SDP)は、「予知」。未来に起こるであろう出来事の可能性を見るようになる。
「蒼穹のファフナー EXODUS」公式サイト(※1)
新現象:未来を予知する能力を得る。だが、その ” 未来 ” は未来に起こるだろう出来事の ” 可能性 ” に過ぎず、カノンはその膨大な選択肢の中から自分の意志で未来を選び取っていく。
『蒼穹のファフナー EXODUS』6巻 BD/DVD
『EXODUS』13話を見た後、私はカノンのSDPは量子力学の観測問題の解釈の一つであるエヴェレットの多世界解釈だと考えました。(※2)2017年6月27日に公開されたNHKのWEB特集「世界初 量子コンピューターの衝撃」読むと、従来のコンピューターと量子コンピューターの一番の違いは「組み合わせ最適化問題」を解く力であり、カノンが限られた時間内に、未来の結び目を解いて、島の滅びから救う最適解を探すことは量子コンピューターの持つ計算能力と重なります。以上のことから、カノンのSDPは量子力学を使ったものだったのだと思います。
※1 「蒼穹のファフナー EXODUS」公式サイト内、SPECIAL/CHARACTER/羽佐間カノンの項を参照。
※2 蒼穹のファフナー EXODUS 第13話「闇の中の未来」を参照。