「蒼穹のファフナー EXHIBITON」パンフレットの感想

 『蒼穹のファフナー EXHIBITON』のパンフレットはこれ一冊ですべての設定が網羅されているというものにはなっていないのですが、『ファフナー』の最終段階での設定をまとめた本になっていると思いました。

 以下にパンフレットを読んだ感想をまとめました。

 

●アルヴィス内施設

 『蒼穹のファフナー』のDVD-BOXとBlu-ray BOXのブックレットに掲載されている「アルヴィス施設」の内容に追加したものになっています。説明文は共通している部分もありますが、大部分は新規のテキストです。

 

●ファフ辞苑

 「ファフ辞苑」の以下の項目は一期DVDのリーフレットに掲載された文章を元にして書いたと思われます。

  • シナジェティック・コード
  • シナジェティック・スーツ
  • ソロモン
  • ニーベルング・システム
  • フェンリル
  • 「ミール」の超古代ミール、、瀬戸内海ミール、北極ミール

 

●能戸隆×冲方丁 対談

―― エースパイロット卒業という感じでしょうか?
冲方 卒業というより、定年退職の方が近いかもしれない(笑)
『蒼穹のファフナー EXHIBITON』パンフレット

 10年で定年退職というと盲導犬を思い出しました。やはり、ファフナー・パイロットとして生きている時間はドッグイヤーなのだと思いました。

 

冲方 島を自沈させたいと話したことは覚えています。TV第1シリーズの後半か、「RIGHT OF LEFT」のころからすでに言っていまして、「まあ、今回は無理でしょう」と却下されていた。
『蒼穹のファフナー EXHIBITON』パンフレット

 冲方丁は『RIGHT OF LEFT』のインタビューで、一期の時に竜宮島が沈むアイデアがあったことを話していました。

冲方 当初は、竜宮島が沈んで一騎と総士が新たな楽園を探して、なんて予定もありました。
『月刊ニュータイプ』2005年6月号

 

能戸 (一騎は)自分の都合が悪い時、あえて総士の左側に立つんです。
『蒼穹のファフナー EXHIBITON』パンフレット

 一期で一騎が総士の左側に立ったシーンを確認したところ、一気に一騎の感情が明確になりました。

 

能戸 立ち位置で感情や関係性を表現している場面は多いです。
『蒼穹のファフナー EXHIBITON』パンフレット

 私は同じ立ち位置のキャラクター、同じ行動をしている時のキャラクターは同じ感情を持っていると仮定して、映像を読んでいったのですが、この言葉によって私の映像の読み方は正しかったことが証明されました。