ニコ生「蒼穹のファフナー」第7、8話感想

2015年7月28日22:00~ ニコニコ生放送

 twitterの感想をまとめたもので、誤字、脱字を修正しました。twitterの元発言は全て削除済み。

 

 一期7話の会議室でのシーンで総士がいるのは違和感があるなあ。前半は大人と同等に扱いという描写で、乙姫が出てきた後は、島のコアの兄ということで大人にも手の出せない部分があるので、別枠扱いという感じ。総士のその立ち位置は『EXODUS』まで継続。

 一期7話は友達を失って沈んでいる雰囲気がよく出ていると思う。脚本には問題が多いけど、演出は好き。

 一期8話に出てくるフェストゥムに攻撃された島の風景を見て、『EXODUS』12話で真矢が見た風景を思い出した。ワームスフィアで円形に切り取られるのはファフナー独自の光景で印象に残る。

 狩谷先生の「味方が同化して敵になるよりはマシだと思いますが」という台詞はダスティンの「同化された仲間を助けようとして、より多くの部隊が壊滅する」を思い出した。狩谷先生の考え方は人類軍に近いのかもしれない。

 甲洋も咲良もファフナーに乗ると総士に突っかかってばかりで、総士の気苦労が絶えない。

 一期7話、一期8話はプロットの密度は濃いので飽きずに見られるけど、理由はわからないんだけどまどろっこしいと感じてしまう。

 まどろっこしいと感じるということは、描写が丁寧すぎるということなのかもしれない。たぶん削っても問題のないパートがあるんだと思う。

 最初の方の描写不足を反省して、丁寧に描写するようにしたけど、やりすぎということか。うぶちん参加の頃にはアニメの制作のスタッフの設定を理解して、取捨選択がうまくなっているんだけどね。ムックの未公開シナリオ集を読むとよくわかる。

 

 TSで一期7話、一期8話を見直したので、以下、感想を簡単に列記。

 「春日井の提案に僕は賛成です」と総士は言うけど、ファフナーに乗れば乗るほど同化が進むのは総士も知っているはずなので、引っかかる台詞。一期7話も設定との齟齬があるね。

 竜宮島の墓地で羽原家の墓石に気がついた。これまで何度も見ているのに気がつかず、なぜか今回、目に入った。

 翔子の死について甲洋が一騎に突っかかる一方で、真矢は誰も責めず一人悲しんでいた。

 甲洋が翔子のことで「お前なら助けられたはずだ」一騎を責めるけど、総士は「あの状況では無理だった」と言って一騎をかばっている。一期7話あたりから一騎と総士の関係はだいぶ設定に近い形で描かれるようになってきた。

 

 一期8話では言い訳をしない総士に対して、一騎が総士をかばっている。

甲洋「作戦か、そう言って翔子を見捨てたのか、総士」
一騎「甲洋、総士は決して…」
一期8話

 ここは一騎と総士の関係性がうまく描けていると思う。

 

 真矢が甲洋にねえこの子、名前あるの」と連れている犬の名を聞き、甲洋が「いや、まだないんだ」と答える場面は『EXODUS』6話のこのシーンを思い出した。

一騎「君の名前は?」
織姫「まだないの」
『EXODUS』6話

 

 溝口さんに異能生存体というコメがつくけど、元ネタ知っている人はどのくらいいるのかな。

 『EXODUS』12話のインド組の描写は一期8話で訪れた別のアーカディアン・プロジェクトの島を思い出せる場面が多いことに気がついた。

スタッフ「古い区画だから気をつけろよ」
一期8話

  アイ「古いものだから、今は安心していいと思う」
『EXODUS』12話

 

 コアに接触した別働隊がイドゥンと出会う場面は『EXODUS』12話の通信部隊のシーンと重なる。どちらもフェストゥムに同化され心を読まれた。

 別働隊はイドゥンに同化され心を読まれたけど、イドゥンが竜宮島に攻め込んでこなくてよかったね。代わりに人類軍、モルドバ基地が犠牲になった。

 

総士「ファフナーを失う危険があれば、救助を中止する」
一期8話

 総士は相変わらず不器用だなあ。この言葉は一期10話冒頭で一騎の「ファフナーと俺たち、お前にとってどっちが大切なんだ」という問いに対して、総士が「ファフナーだ」と答えた場面を思い出す。

 

 咲良がリンドブルムで島に向かったけど、リンドブルムの操作は咲良がやっていたのかな。一騎もだけど、リンドブルムの操作はファフナーで空を飛ぶよりも難しくないのかな。もっとも一騎はザインに乗ったら普通に飛んでいるし、咲良は『HEAVEN AND EARTH』で航空戦力になっていたけど。

 一期7話の脚本は微妙なところがあるけど、一期8話は設定と脚本とのズレが解消されているという印象を受ける。