ポスト「HEAVEN AND EARTH」Part1

 2011年7月、『EXODUS』の制作が発表された時、「この後、何を描くのか?」という疑問が頭に浮かんだのですが、やっとその答えにたどり着きました。

  • 真矢を物語の主人公にする

 これがその答えでした。

 

 ノベライズで偽装鏡面が解除される瞬間を見たのは総士、一騎、真矢、甲洋、蔵前、翔子でしたが、一期1話で偽装鏡面が解除される瞬間を見たのは真矢だけでした。

 つまり、物語開始時から『蒼穹のファフナー』の主人公は真矢だったということになります。しかし、真矢はファフナーに乗るのが一期19話と遅かったことから、一期と『HEAVEN AND EARTH』で成長していく姿は描かれませんでした。そのため、『EXODUS』と『THE BEYOND』で大人になっていく真矢の姿を描くことによって、最終的に真矢を主人公にしたのです。

 物語の主人公を真矢にすることによって、作品は視聴者に「大人になるとはどういうことなのか? どうすれば大人になれるのか?」という問いを突きつけました。その答えは視聴者自身が考え、答えを出すという形になっています。そのため、視聴者がこの問いに対する答えを出した時、旅立つ一騎を見送った時の真矢の考えを知ることができるでしょう。

 


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