『THE BEYOND』を最後まで見た上での『蒼穹のファフナー THE BEYOND(TV Edition)』の感想です。『THE BEYOND』全話と『BEHIND THE LINE』は視聴済み且つ物語を理解し終わった状態で見ています。
●放送形態
『THE BEYOND』12話の放送枠は28分でした。OP、EDはありません。放送終了後、『THE BEYOND』4巻の15秒CMが流れました。本編からカットされたのは以下の部分です。
- 竜宮島に根付いた操の目の前で話をするシーンでは、美羽の「また、たくさんお話しようね」以降のシーンがカットされていました。
- 新国連、竜宮島、海神島で話し合うシーンの後、空母の中でケイオス、マリス、セレノア、レガートが話し合うシーンがカットされていました。
●完結
テレビで『THE BEYOND』12話を見終わった時、『ファフナー』が完結したことを実感しました。
●美羽の祝福
美羽「みんなに渡すの。
これが美羽の祝福だよ」
『THE BEYOND』12話
アルタイルをみんなに渡すという美羽の祝福は、『EXODUS』26話で史彦が人類軍に対して行った情報公開と同じだった。
史彦「我々の成果であるすべてのデータを諸君に提供したい」
『EXODUS』26話
甲洋「アルタイルを分け与える。
そんなことができるのか」
『THE BEYOND』12話
●マリス
『THE BEYOND』でマリスのつづりは malice(英語で悪意、敵意、恨みを意味する)だったが、『THE BEYOND』終了後、マリスのつづりは maris(ラテン語で海を意味する male の属格)に変わったように感じました。
●総士の灯籠 その1
こそうし「これをお前が流せ。
僕が皆城総士だ。
お前が知ってる誰かはもうどこにもいない。
文句は言わせないぞ。
僕はお前に勝ったんだ」
一騎「お前の言う通りにするよ、総士」
『THE BEYOND』12話
こそうしは「復讐」ではなく、一騎に対して自分の望み(一騎が総士の灯籠を流す)をかなえることを求めた。これを「償い」という。こそうしは自分が納得できる一騎が乙姫(フロロ)を消した理由を見つけたことで、「復讐」が「償い」に変わった。
●総士の灯籠 その2
一騎はこそうしがいた島と乙姫(フロロ)を消すという形で、こそうしに真実を突きつけたが、こそうしは一騎に総士の灯籠を突きつけることで、一騎に「総士はこの世にいない」という真実を突きつけた。