【蒼穹のファフナー THE BEYOND】力、交渉、取引 Part1 に引き続き、人間とボレアリオス・ミール間の取引について分析してみました。
●ボレアリオス・ミール
ボレアリオス・ミールは人間と取引をしたが、いずれも人間の方から持ちかけた。
・HEAVEN AND EARTH
北極での決戦の後、フェストゥムと人類軍との間では戦闘が続いていた。
総士「北極での決戦の後、人類の軍勢は戦いを続けていた。
多くのものがこれ以上の戦いを望んではいなかった。
にもかかわらず、敵を完全に滅ぼすための作戦が世界各地で実行に移された」
『HEAVEN AND EARTH』
そのため、総士は今、作っている体を守ってくれる存在がほしかった。
一方、ボレアリオス・ミールに属するスフィンクス型フェストゥムは「空がきれいだ」という感情に共感してくれる存在を探していた。そして、その感情を理解できる総士と出会った。
操「ずっと探してたんだ。
俺以外に空がきれいだって思う存在を。
そしたら彼がいた」
『HEAVEN AND EARTH』
スフィンクス型フェストゥムには望みがあった。
史彦「お前の目的は何だ」
操「戦いをやめさせたい。
痛みが増えるのは嫌なんだ」
『HEAVEN AND EARTH』
自分の体を守ってほしい総士と人間と話をして戦いをやめさせたいスフィンクス型フェストゥムの間で取引が成立した。
スフィンクス型フェストゥムは人類軍が北極のフェストゥムのコロニーを攻撃した時、スフィンクス型フェストゥムは総士の体を守った。
ボレアリオス・ミールにとって総士は敵であるため、スフィンクス型フェストゥムにとっては上位の存在であるボレアリオス・ミールからも総士の体を守った。
総士「彼は僕の存在をずっとかばい続けてくれた。
ミールに従いながらも拮抗し、
同化ではなく存在の調和へと導いてくれた」
『HEAVEN AND EARTH』
総士はスフィンクス型フェストゥムに人間と話し合うための方法を教え、船を用意して竜宮島まで連れて行った。
史彦「来主操、同化した人間の名か」
操「違う。
皆城総士の知識を使って、俺の存在を君たちの言葉にするとそうなるみたい。
君たちと話すには名前が必要でしょ」
史彦「皆城総士がお前を船に乗せたのか」
操「俺が望んだんだ」
『HEAVEN AND EARTH』
スフィンクス型フェストゥムは無事、竜宮島に到着し、人間との話し合いを始めた。
・EXODUS
アショーカは人類軍とフェストゥムから追われることになり、希望の地へ運ぶための戦力が欲しかった。
美羽「総士お兄ちゃんとなら呼べるから」
総士「呼ぶ?」
エメリー「私たちの援軍を」
『EXODUS』15話
美羽はボレアリオス・ミールに自分の力と引き換えに、ボレアリオス・ミールをアショーカを希望の地へ運ぶための戦力にしようとした。ボレアリオス・ミールのコアはその条件を受け入れ、美羽との取引に応じた。
エメリー「違う。来てくれた」
『EXODUS』21話
操「来主操。
前にいた存在と同じ。
ねえ、助けたんだから君を同化してもいいよね」
美羽「うん」
操「やったー。
君の力をもらえるのは嬉しい」
『EXODUS』22話
だが、美羽の取引条件には付帯事項があった。
美羽「でもまだだよ」
美羽「世界中のみんなが平和になってだれも悲しくて痛くなくなったら、
美羽を食べていいよ。
だからそれまで美羽たちを助けて」
『EXODUS』22話
操は容子の心を読み、望みを知り、美羽に取り引き変更を申し出た。
操「美羽、君を食べさせて」
操「母さんは僕が死ぬのが嫌なんだ。
君を食べればもっと生きられる。
だから」
『THE BEYOND』6話
操の取り引き変更はコアを延命させてはいけない(※1)という禁忌に当たるため、一騎と甲洋が止めようとした。
甲洋「やめろ。
船に帰るぞ」
『THE BEYOND』6話
操にこの取り引きを持ちかけた美羽は条件付きで操の望みに応じた。
美羽「食べていいよ」
美羽「全部は無理だけど、こっちの手だけなら。
両方あげたら、ファフナーに乗れないから」
『THE BEYOND』6話
しかし、操と美羽の取り引きを知らないこそうしが美羽を止めに入り、美羽とこそうしの間で口論になった。その様子を見ているうちに冷静になり、取り引きの変更を取り下げた。
操「やっぱり、食べない。
ごめんなさい。
ぼく、一人で死ぬね」
『THE BEYOND』6話
織姫「でも、私を長く生かそうとしてはダメ。
島のミールはこれからも学ばないといけないから。
命の終わりと始まりを」
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